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第53話 B06-32③
地下シェルターにいた男…
その人間という存在におどろくと同時に、その行儀の悪さにもおどろく子供たち。
机の上に足を乗せ、大きな口をあけてクッキーをほおばる、服もだらしなく着ていて、かなり雑な感じがするこの男。
「変なひと」
「ぼくない」
「イメージと違う」…
それが子供たちの印象だった。
つまり、ここにいいるのはミネルヴァであって、子供たちの救世主なのだ。
しかし、そこにいたのは、イメージとは程遠い風貌であることから違和感を覚えているのであろう。
レイはすでに警戒モードに入っている。
エマは探るように、いぶかしげく訊ねた「あなたがミネルヴァさん?」
その問いに男は「俺はウィリアム・ミネルヴァにゃない」と答える。
レイは「ミネルヴァを出してくれ。おれたちはミネルヴァさんに会いに来たんだ」という。
男は「いないよ」とそっけなく、いかにも面倒くさそう答える。
落胆する子供たちに、レイは「落ち着け。あんたもミネルヴァを知っているよな?詳しく訊きたい。ミネルヴァはどこにいる?」と再度訊ねた。
しかし男は机に足を乗せたまま、レイたちをあざけるように大声で笑い、「知らねぇ」と一蹴した。
「あんた何者だ?ここで何してる?」
レイの言葉に一気に緊張感が高まる。
「先輩だよ」
意外な言葉が男の口から発せられた。
男は自分の胸ポケットから何かを取り出す。
それはまさしく、レイたちがもっているのと同じペンだったのです。
男は「グレイス・フィールドじゃあないけどな」
というと、自分の腹に刻まれた認識番号を見せたのです。
しかもそれは数字だけでなくアルファベットも混在の認識番号でした。
男はさらに「13年目…グローリー・ベルっていう農園から逃げてきた…仲間と一緒に」
「お前らと同じ、ミネルヴァを探してここに来た」
「しかし、実際来てみたらミネルヴァはいねぇし、待てど暮らせど現れねぇ。嘘つきって思ったね」
その言葉に同感する「子供たち」
男は、そうは言いながらも、ここには水も食料も、電気、居住スペース…すべてそろっていると言い、ミネルヴァの恩恵には感謝していたのだった。
この言葉に子供たちの表情も和らぐ。
しかしレイには13年間現れなかったミネルヴァのことが気にかかっている。
「ほかの仲間は?」と訊くエマに対し、男は「全員死んだ。今は俺一人だ」と返す。
意外な回答に消沈する子供たち。
それを見て男はいまは、もうミネルヴァ探しはやめて楽しくやってるというのだった。
子供たちにしてみれば希望を閉ざすことが意外な回答の様に聞こえる。
逆に男が訊ねる「グレイス・フィールド出身で7日目から逃げてきた15人…というのは既に知っている」
レイはこの男が自分たちのことを詳しく知っていたことに驚くのでした。
鬼しか知らない情報なのにです。
「なぜ、お前らみたいなザコが一人も死なずに生き残っちまってるのか?ってことだ」
男は続けて言った。
「ここには水・食料・部屋 全部そろってる。だが限りがある。俺は自分の分が減るのは嫌だ。俺が先にここに来たからここはおれの家だ」と。
さらに続けて言った。
「お前らは弱いから死ぬ」
「13年おれは学んだ生き残る術を…」
それは…「ムダを省くことだ」
「仲間=ムダ」「希望=ムダ」「情け=ムダ」
「そんなことない」とテーブルを強く叩いて抵抗するエマを、男は腰の後ろから取り出した拳銃で人質に取ったのだ。
その上で「ペンを置いていけ。お前らが二度と地下に入って来られないように。ペンを置いて出ていけ。さもなくばここで死ね」
男はなぜレイたちの脱走を知っていたのか?
ミネルヴァはどこにいるのか?
グローリー=ベルとは?
このシェルターは何のためにあるのか?
この男はどうしてこんなにお行儀が悪いのか?
エマの命運は…
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