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「あなたがしてくれなくても」1巻 の感想 セックスとは…愛情確認だと思った

2019年6月5日

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女性が自ら、いや男性でもセックスをしようと誘うのは勇気のいることだ。
それが夫婦という近い距離の男女ならなおさらだ。
なぜなら、拒絶され続けるということは自分を否定され続けるからだ。

だから、「あなたがしてくれなくても」1巻 はおもしろい^^


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「あなたがしてくれなくても」1巻 感想

吉野みちと陽一は結婚5年目の夫婦。
しかし、ここ2年間はセックスレスの状態…
原因は夫の拒否…
子どもは欲しいというが、いつも疲れていると言ってセックスを拒む。
そんな夫にみちは夫の言ううがままに色気のある下着を買ったり、香水をつけたり、仕事がひと段落するまで待ってほしいなど要求に応え夫が抱いてくれるのを待っている。
しかし、一向にセックスしようとしない夫に気持ちも落ち込みつい、同僚の新名にそのことを打ち明けてしまう。
新名誠は結婚7年目で妻はバリバリのキャリアウーマンらしい。
意外なことに新名も妻のセックスレスで悩んでいると告白する。

セックスレスって夫婦にとってはとても大きな問題だと思う。
なぜなら、セックスは食べることや眠ることと同じ本能だからだ。
もし、あなたが食べることを禁止しされたら生きていけるだろうか?
生きていけないでしょ?
食べることとセックスは違う。セックスしなくても生きていけるでしょ?
そういう人もいる。
それは価値観の問題であり生理現象であるから、そういうひとはおしっこを我慢できるだろうか?
つまり、単に詭弁なのである。
セックスは必要な本能的欲求なのだ。
ただ、強い弱いはあると思う。
大食いか小食か?というようなものだ。

ふたりのこころはほんの小さなことからすでにくれ違い始めていた。
レスのことを話し合おうというみちに対して、陽一はプレッシャーだとかあからさまな面倒くさそうな顔をして、
一向に話し合いのテーブルに就こうとしない。
そしてついに陽一は言ってしまう
「そんなにしたい? みち 性欲強くない?」

陽一は拒むだけだから決してわからないだろうが、
女性が自ら、いや男性でもセックスをしようと誘うのは勇気のいることだ。
それが夫婦という近い距離の男女ならなおさらだ。
なぜなら、拒絶され続けるということは自分を否定され続けるからだ。
同じ部屋にいても孤独な気持ちになり、相手を思いやれなくなる。
それを今度は身勝手だの、性欲が強いだの非難し始める。
自分から相手を否定していながらついには非難までし始めるのだ。
なぜ? セックスをしないということは大したことではないと思っているから。
だからそれを拒否することは「拒絶ではないし、傷つけているわけでもない」
陽一はそう思っているはずだ。
考えてほしい…それこそ話し合いもしないで、自分のわがままを2年以上押し通している身勝手な人間ではないだろうか。

ついに話し合うみちと陽一。
陽一の言い分は、それなりの生活もできているし、性格も合う。それだけで夫婦として十分成り立っている。ということなのだ。
それに対し、みちは
「陽ちゃん 私、ただHがしたいわけじゃないんだよ。陽ちゃんに愛されてるって感じたいからなんだよ? それって夫婦にとって大切じゃない?」
「愛してるから結婚してるわけじゃん」
「愛してたらお互い求めたいって思うのが普通じゃない? どうして陽ちゃんは平気なの?」
陽一は面倒くさくなり
「オレ…ED...かも...」
と嘘をつく。
その言葉にみちは意外にも
「そっか わかった」
と笑顔で答えた。
あきれる嘘をつく陽一に対して、みちのなかで何かが冷めた..
会社の飲み会の日、様子がおかしい新名はみちを心配して声をかける。すると...
(期待しなければ 傷つかないなんて嘘 拒否されて 無視されて 逃げられて 心はもう 壊れる寸前で お願い 誰か助けて...)
涙でいっぱいのみちを新名は優しく手を差し伸べ、そして抱きしめる。

セックスを拒絶する側は、相手が誘う勇気や、また拒絶されるかもsれないという恐怖に打ち勝ち、勇気を振り絞って誘っているなんて1ミリも気づかないし、考えたこともない。
そして、誘われることをウザがり、めんどくさくなり、会話が減り、うとましくなり、無視したり、顔を合わせないようにしたりする。
拒絶する側には身勝手な人が多い。そういう人は共同生活には、夫婦生活には向いていないタイプの人間だ。
歩み寄ろうとも、努力しようともしない。ただ、一方的に自分のしたいように行動する。
それって夫婦生活を営んでいると言えるだろうか?
逆に誘う側は、セックスが目的ではあることはそうだが、なによりセックスを通して、愛を育み、幸せを感じ、生きていくエネルギーにしたいのだ。
そしてなお一層、パートナーを思いやり、慈しみ、寄り添おうとするのだ。
それが、夫婦ではないだろうか?
そうだとすれば、明らかに、拒む方に非はある。
しかし、それが原因で不倫したとしても悪いのは拒まれて傷ついて、涙を流していたほうが悪くなる。
こんな理不尽なことはない。
それなら、風俗に行けばいい。そういう馬鹿な答えを出すカウンセラーもいる。
何もわかっていないバカな、カウンセラーだ。
その人が欲しいのは愛する人のぬくもりであり、それが幸せなのだ。
単にセックスしたいのではない。
人の気持ちによりそうのがカウンセラーの仕事なのに、その人の本質を理解できないのだから廃業してほしい。

もう一度言う。
セックスはしたい。それは快楽という名の本質的な愛情確認なのである。
それが分からない人は今すぐ夫婦生活を終えるのが賢明だろう。
そうでなければ、多くの人を不幸にするだろう。


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最後まで読んでいただきありがとうございます。次巻はこちらから^^どうぞ

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