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「テセウスの船」5巻 のネタバレと感想と 「佐野さんの無実を証明する、その証拠を持っているとおっしゃいました…」

2020年1月17日

「はい覚えています…彼女がどうか…?」
「先日彼女から私ども弁護団のもとに連絡がありまして… 佐野さんの無実を証明する手助けをしたいと… その証拠を持っているとおっしゃいました…」

だから、「テセウスの船」5巻 はおもしろい^^

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「テセウスの船」5巻 のネタバレと感想と 

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登場人物

田村心

大量殺人犯の息子。世間から虐げられ教師になる夢を諦める。なぜか自分が生まれる前の過去に遡り父と対面する。

その父は殺人を犯すような人物とは思えないと事件に疑念を抱く…

タイムトラベルし、そのことを佐野(父親)に告白する。

そして音臼小の臨時教師になるが、金丸刑事に狙われ逮捕されてしまう。

さらに、過去を変えてしまったために元の世界が変わってしまう…

 

田村由紀

心の妻。心のため佐野文吾の事件を調べていた。

娘の未来を産んで死亡する。

しかし、心が過去を変えたせいで、新しい未来では心とは知り合ってもいない。

 

佐野文吾

心の実父。警察官。大量殺人犯。パラコートを飲んで死んだ千夏を直前に一緒にいた

心のタイムトラベルを信じ、音臼村の事件を未然に防ごうとする。

心から音臼小の犯人と聞かされるが、その事実はなぜか変わらない。

 

佐野和子

心の母。辛い人生を歩いてきたが、以前は明るく元気な性格

しかし、佐野の事件以降、極端に人の目を気にする。

新しい未来では佐野の事件で一家心中を図る。

 

佐野鈴

心の姉。本来なら顔にしもやけの跡が残ろはずだったが、心の救出により過去が変わる。

現代では殺人者の娘ということがバレないように家族とは一切連絡を取っていない

由紀方不明の明音と最後に一緒にいた。

しかし、明音のことはなにも知らないと言い張る。

明音の殺害への関与を疑われる。

心がしる2度の未来で、2度とも行方不明。

 

佐野慎吾

心の兄。

現代では殺人者の息子ということがバレないように暮らそうとする、

2度目の未来では、母都ともに死亡。

 

木村さつき

音臼小無差別殺人事件の被害者。学校職員

 

長谷川 翼

明音を拉致監禁した変態。

明音は由紀方不明のまま死亡…

過去が変わり、明音を暴由紀し殺害したことが知れる。

 

佐々木紀子

翼の婚約者。音臼小大量殺人で使用された青酸カリを入手できる立場。

そして青酸カリは工場からなくなっている。

 

三島明音

鈴の同級生。

表向きは誤飲とされているが、妹の千夏がぺりコートを飲まされ殺害される。

何者かに拉致監禁される。

有力な容疑者は翼だが、その翼も死んでしまう。

 

「テセウスの船」5巻 のネタバレと感想と^^

由紀と出会った心だが、当然由紀は心のことを何一つ知らない。

「心だよ由紀…!田村心だ!」

「あなたが…田村心さん」

由紀きは心の連絡先を訊いた。

しかし、由紀の両親に警察を呼ばれその場を立ち去るのだった。

 

翌日、由紀が心を訪ねてきた。

しかし、由紀の目的はジャーナリストとして音臼小無差別殺人事件の調査に来たのだった…

「やめろ!」

由紀を追い返した心は気味の悪い絵が送られてきた封筒に札幌の消印を見つけ、佐野に会うことを決心する。

旅支度を整えている心は自分の家の荷物の中にあの気味の悪い絵が、何度も何度も送られてきていたことを知る。

そこへ由紀がやってきた。

由紀は昨日の非礼を詫び、自分は札幌拘置所の佐野と手紙をやり取りをしたことがあると言った。

そして佐野から来た手紙を心に渡しに来たのだった。

その手紙にはこう綴ってあった…

「…今後は このようなやりとりは遠慮させてください。生き残った子供たちを探すこともやめてください。かろうじてご期待に添えそうな事は田村心と言う東京出身の男を探してみてください。」

 

なんて言う運命のいたずらなんだろう…

よりによって由紀がジャーナリストになっていて、あの音臼小無差別殺人事件を調べていただなんて…

心にしてみれば、相当に辛かったことだと思う。

なぜなら、佐野の子供というだけでどこへ行ってもジャーナリストの食い物にされ、その結果、長居できずにいたわけだからね。

その由紀が、ジャーナリストになっているなんて、なんとも皮肉なことだ…

しかも、佐野とやりとりをしていて、田村心という人物の存在を知っていたなんて…

やはり世界は変わっても関連のあった人間たちはどこかでつながっているのだろうか?

 

札幌拘置所でついに佐野と面会した心…

「自分が…誰だかわかりますか?」

「心さん…いや…正義か…?」

正義とは本来、佐野が心につけようと思っていた名前である。

心はずっと面会に来なかったことを佐野に詫びた。

そして、核心について訊ねた。

「あの後何があったんですか?」

佐野は当時のことを話し出した。

心がいなくなりみんなは東京に戻ったのではないかと推測したと言う。

そして、あの年の2月の終わりに金丸が死んだと言うのだ。

理由はわからないが事故死と言う扱いだった。

「自分のせいです… お袋も…兄貴も…金丸さんもこうなるはずじゃなかったんです」

そして気になっていた鈴の事件への関与を訊いてみた。

佐野によれば鈴は吹雪をしのぐためにずっとバス停にいたと言うことだった。

佐野は和子に引っ越しを提案したが、しかしそれは受け入れられなかった。

やむなく音臼小の警備を強化した。

しかし逆にそれは不審がられる結果となった。

そして心から聞いた事件のあった当日6月24日鈴と慎吾をお泊まり会には参加させなかった。

しかしその日に殺人は怒らなかった。

が、翌朝に次々と子供たちが倒れた。

牛乳に青酸カリだが入れられていたことがわかったと言うのだ。

おかしな言動をしていた佐野は疑われ、そして家から青酸カリが押収されたと言う。

それが決定的な証拠となり犯人とされてしまった。

面会時間がなくなる直前、佐野は驚きの事実を告げた…

「この前、鈴が来たんだ! 今度赤ちゃんが生まれるんだ!」

佐野も鈴は初めて面会にきて、その時に鈴の妊娠と住所を知ったと言う。

その時、心の脳裏をよぎったのは、あの顔が塗りつぶされた妊娠した女性の不気味な音だった。

 

ついに面会…。

2人の間に変なわだかまりがなくて本当に良かったと思う。

そして心も今では佐野があんな事件を起こしたとは1ミリも信じていない。

つまり真犯人を探そうって言う気持ちになっている。

犯人は今も生きている...

つまり、いまの心にはこの現代で犯人を探すことで佐野の無実を証明するしかないない。

当時を変えられないなら今を変える。

心に残されたのはもうそれしかないからだ。

 

心は改めて事件を調査した。

そこで分かった事は、

被害者…つまり亡くなった子供たちが数人入れ替わっていると言うこと、

そして木村なつきも死なかった。

佐野は心から送られてきたあの不気味な絵を見てこういった。

「1989年の… 明音ちゃんのときの風速計の絵に似てないか?」

消印は札幌の東区だった…

そして、佐野から聞いた鈴の住所もまさにそこだった…

 

確かに未来が変わってしまっている以上、いま妊娠しているのは鈴だ。

あの不気味な絵が生きている人間を現わしているのであれば、まさにいま心の近親者で妊娠しているのは鈴しかいない…

そうすると心や佐野の推理通りあの妊婦は鈴を現わしているのかもしれない…

 

鈴に会いに行った心…

しかし鈴は整形をし面影はなかった。

だが涙を流し再会を喜び、そして「しらぎくの杜」で心を残していったことを心から謝った。

いま鈴は村田藍と言う名で暮らしていると言う。

心と別れ家に戻った鈴に声をかける男がいた。

 

「どこ行ってたの?さっきの誰?」

「弟がきたの」

「藍に弟がいたの!? どうして部屋にあげないの? 挨拶したかったのに」

その男は車椅子に乗っていた。

不精髭を生やして鈴に次々と質問を繰り返した。

鈴の回答に「兄弟がいるなんて藍、言ってなかったよね? 一人っ子って言ってなかったっけ? 今から追いかければ間に合うんじゃない? 俺が間違い? 間違い? 弟さん何歳? 名前はなんていうの?」

心のことをはっきりとは言わずその場を濁した。

ドンッ!!!

「友達とかも紹介してくれないし… 弟も合わせられないって…何? なに藍」

鈴のお茶を入れる手は小刻みに震えていた…

それは恐怖に怯えたかただった…

 

この男は一体何者なんだろう?

この男が煤のお腹の子の父親なのだろうか?

鈴はこの男のことを本当に愛しているようには見えない。

いや、むしろ恐怖で縛られているように感じる。

この男の車椅子と鈴は何か関係があるのだろうか?

鈴のためにこの男が車椅子に乗ることになり鈴はその責任を感じているのだろうか?

鈴は自分が佐野の子供であることをひた隠しにしているようだだから、心のことも言ってないのだろう。

しかし、なぜ震えるのだろう…

確実に何か弱みを握られているに違いない。

この男が犯人なのか…?

しかしそれではおかしなことがあると思う…

それは、もしこの車いすの男が犯人であれば、自分の子を宿した鈴を殺すつもりだろうか?

さすがにそれはあり得ないのでは…?

しかし、明音ちゃんをまるで虫を殺すように観察し、笑いながら殺すような犯人だ…

それも十分あり得る…

 

「佐野さん…昔、音臼村にいた佐々木紀子と言う女性を覚えていますか?」

そう言ったのは佐野の弁護士だった。

「はい覚えています…彼女がどうか…?」

「先日彼女から私ども弁護団のもとに連絡がありまして… 佐野さんの無実を証明する手助けをしたいと… その証拠を持っているとおっしゃいました…」

 

おおおおぅ!!!、これは大展開だ!!!

佐々木紀子といえばあのメッキ工場に勤めていた長谷川翼の婚約者で青酸カリを手に入れることができた人物だよね。

つまり彼女は青酸カリを工場から盗み出すか、もしくは盗み出した人物を目撃していたのかもしれない。

佐野の無実を証明されるのか…?

 

登場人物:ほんとうの姿…

田村心

大量殺人犯の息子。世間から虐げられ教師になる夢を諦める。なぜか自分が生まれる前の過去に遡り父と対面する。

その父は殺人を犯すような人物とは思えないと事件に疑念を抱く…

タイムトラベルし、そのことを佐野(父親)に告白する。

音臼小の臨時教師になる。

金丸刑事に狙われ逮捕されてしまう。

過去を変えてしまったために元の世界が変わってしまう…

 

田村由紀

心の妻。心のため佐野文吾の事件を調べていた。

娘の未来を産んで死亡する。

しかし、心が過去を変えたせいで、新しい未来ではジャーナリストとして音臼小の事件を調べている。

そのことで佐野と手紙のやり取りをしていた。

 

佐野文吾

心の実父。警察官。大量殺人犯。パラコートを飲んで死んだ千夏を直前に一緒にいた

心のタイムトラベルを信じ、音臼村の事件を未然に防ごうとする。

心から音臼小の犯人と聞かされるが、その事実はなぜか変わらない。

 

佐野和子

心の母。辛い人生を歩いてきたが、以前は明るく元気な性格

しかし、佐野の事件以降、極端に人の目を気にする。

新しい未来では佐野の事件で一家心中を図る。

 

佐野鈴

心の姉。本来なら顔にしもやけの跡が残ろはずだったが、心の救出により過去が変わる。

現代では殺人者の娘ということがバレないように家族とは一切連絡を取っていない

由紀方不明の明音と最後に一緒にいた。

しかし、明音のことはなにも知らないと言い張る。

明音の殺害への関与を疑われる。

新し未来では整形し、車椅子の男と暮らす。

妊娠しており、そのことを知らせに数樹年ぶりに佐野と面会。

そして心とも面会を果たす。

 

佐野慎吾

心の兄。

現代では殺人者の息子ということがバレないように暮らそうとする、

2度目の未来では、母都ともに死亡。

 

木村さつき

音臼小無差別殺人事件の被害者。学校職員

新しい未来では、生存している。

 

長谷川 翼

明音を拉致監禁した変態。

明音は由紀方不明のまま死亡…

過去が変わり、明音を暴由紀し殺害したことが知れる。

 

佐々木紀子

翼の婚約者。音臼小大量殺人で使用された青酸カリを入手できる立場。

そして青酸カリは工場からなくなっている。

新しい未来では佐野の弁護団に佐野の無実の証拠を知っているという

 

三島明音

鈴の同級生。

表向きは誤飲とされているが、妹の千夏がぺりコートを飲まされ殺害される。

何者かに拉致監禁される。

有力な容疑者は翼だが、その翼も死んでしまう。

 

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