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14歳の思春期の男子がいとこに母親の悪口言われたら、「ほんとウザいよ」ぐらいうのが今どきの子供と思いますが、静一は静かな怒りをしげるに向けるんですよね。私だけの感覚かもしれませんが、ちょっと気持ち悪いですね。強い親子愛と言うより、異常な親子愛と言う感じがしました。誰も二人の間に入れないって言うオーラがこの時見えましたね。
目次
- 1 「血の轍(わだち)」1巻 のネタバレと感想
- 2 こんな母と息子なんです。
- 3 母と息子はどんな関係?
- 4 遂に殺人は起こった!
- 5 そして静子…覚醒
「血の轍(わだち)」1巻 のネタバレと感想
「まま、このこ、つめたいよ?」
「しんじゃってるんさ。このこ…」
美しいその女は微笑みを浮かべながら「死」をくちにした。
「悪の華」や「漂流ネットカフェ」で作者である押見修造先生が贈る狂気の狂気のサスペンスストーリー
「血の轍」 です。
貞淑な妻であり、姉のような風貌を持った美女が巻き起こす異常愛!
母性が暴走する母は狂気をまとい幸せな家庭が静かに崩壊していく。
「静ちゃん。ママに抱きしめさせて。」
「やめてよ、恥ずかしいな!」
「でも、あの猫…どうして死んでたんかねえ。」
息子にかかわるものはすべて排除する狂気の母
母はほんとうに息子として愛しているのか?
なぜ母はそこまで異常に息子を愛してしまうのか?
母の愛が過激に、異常に、そして狂気に変わるとき息子もまた崩壊する。
血の轍(わだち)ってどんな漫画?
一言で言うと母・静子からたっぷりの愛情を注がれ、平穏な日常を送る中学二年生の息子長部静一は、母・静子によって、その穏やかな家庭は激変する。
そして狂気の奈落へ堕ちていくというストーリーです。
血の轍(わだち)と言う難しい漢字の漫画ですが、これは「ぼくは麻理のなか」「ハピネス」「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」などの傑作を次々と世に送り出した
鬼才・押見修造先生の毒親を主人公にした最新作です!!
そもそも、轍(わだち)ってなに?
こう思われるも多いと思います。
轍って言うのは、降雪地域の方であればご存知の方と思いますが、雪が降り30㎝ぐらい積もったとします。
そしてそこを車が通ると雪が積もったところはタイヤのが通ったところだけ凹みます。
文字で表現すると、Wのような、凹凹のような雪跡が残りますよね。
この車が通った2本のへこみを轍と言うのです。ですから車辺の漢字でしょ。
別に雪じゃなくてもいいんです。
田舎の方に行くとあぜ道を車のタイヤが通った跡だけ土が見えて両サイドと真ん中は草が生えてるなんて情景思い浮かびませんか?
あれも轍です。
この轍が血で染まるのか?
それとも、血の轍ができるのか?
ちょっと話がそれましたが、鬼才・押見修造先生渾身の、身も凍るような漫画なんです。
母親がきれい
この作品の主人公 長谷部静子は黒いストレートの長髪とはっきりとした目鼻立ち、加えてスタイルも良いという清楚な感じのする美人です。
しかし、しかしです。
この記事を読んでる方はかなり漫画に精通された方だと思います。
そんな方であればきっと気づかれると思いますが、冒頭、静子の口元はうっすらと笑みを浮かべているのですが、
目の奥底が遠くを見つめているというか、冷めているというかとても冷たい、何か異質なものを感じさせる目をしているのです。
これ、読み始め数ページで登場するカットなんですが、とても力のある画だと思います。
この画力で読んでいくとどんどんストーリーに引き込まれます。
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こんな母と息子なんです。
姉のような母親なんです
前回でも触れましたが、静一の母・静子はとても綺麗でしかも若々しく、
まるで20代前半の姉のような風貌なんです。
誠一に対する態度も、朝、起こすときにはよくある一般家庭のように、だみ声で「朝だよ===、起きな===!!!」と言う感じではなく、
くすぐって起こすという茶目っ気もある母と言うよりは、むしろ姉のようなイメージなんです。
こんな綺麗で、一緒にいて楽しい母親なら人生違っただろうなーって思うほどです。
が、そこは現実を考えると、「こんな母親いる訳ないぞ!」って思ってしまいます。
しかしですね、これこそ作者の大きな策略があるのではないかと思うのです。
若くて、美しい母親とその内面に潜む冷酷さがより一層の恐怖を醸(かも)し出しているんです。
ほんと、恐えーって思っちゃうんですよね。
息子の静一ってどんな子なの?
静一は母親似の端正な顔立ちの中学2年生です。
友達も多く、割といじられキャラっぽさがあります。
須吾本を脱がされてパンツだけにされたりもしますが、みんなでラーメンを食べに行こうと誘われたりもしてますから、
いじめの対象と言うよりはほんとにふざけれるだけのようです。
どちらかと言うと自分の意見を言えない控えめな性格で、回りに流されやすい感じの子供です。
いとこのしげると遊ぶ時もしげるが主導権を握り、割とそれに従う形になります。
ところが、これが後々最初の悲劇をうむんですよ~。
一読すると、誰とでもうまくやっていける当たりのいい子って感じですが、味方によっては優柔不断で頼り無さを感じましたね。
こんな静一と静子が豹変することは予想できますが、どんなふうに、どこまで変わり、どんな展開が待ち受けているのかがとても気になります。
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母と息子はどんな関係?
溺愛する母と従順な息子なんです
静一を溺愛する母、静子は静一に抱きしめさせてというのです。
思春期の静一は断るのですが、それは照れてるだけでまんざらでもない感じなんです。
そりゃーこんな美人の母親なら自慢です。しかし、抱擁となると確かに14歳の男子にはちょっと…ですよね。
そんなある日、いとこのしげるが母、静子のことを過保護と告げます。
静一は過保護と言う言葉すら知らなかったんですね。これにはちょっと違和感がありましたね。
さらに静子の過保護ぶりを振り返るしげるに静一は反発するんです。
これってどうでしょう。
先ほども言いましたが14歳の思春期の男子がいとこに母親の悪口言われたら、「ほんとウザいよ」ぐらいうのが今どきの子供と思いますが、静一は静かな怒りをしげるに向けるんですよね。
私だけの感覚かもしれませんが、ちょっと気持ち悪いですね。
強い親子愛と言うより、異常な親子愛と言う感じがしました。
誰も二人の間に入れないって言うオーラがこの時見えましたね。
極めつけは、親子でこんなことあり得んだろう~!っていうシーンがあります。
ここまですると溺愛という表現は表現では物足りなくて、異常な愛情って感じがビシバシ伝わってきます。
その感じ方が非常にスムーズで、構成が上手いなぁって思いました。
そしてロマンスも…
そんな静一に想いを寄せる女子が登場します。
めっちゃ嫌な予感しますね~。
一人の男を取りあう と言っていいのか…。母親はこの女の子にどう向き合うのか?
いや、対処するのか?
…処置かもしれない。
わくわくする展開と言うより、淡々と寒々しさをより一層感じてきました。
私は、読めば読むほど寒くなる感じのする作品と思います。
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遂に殺人は起こった!
ロマンスは…
事故の起こる前、
静一に想いを寄せる女子 吹石が積極的に動きます。
またまた、めっちゃ嫌な予感しますね~。
家に行きたいという吹石の想いを受け、母に訊ねる静一。
女子とは言わない。
そりゃ―言えないよね。いろんな意味で。
このころから、母、静子の静一へのタッチが増えるんですよ~。
でも、静一はそれほど嫌がらないんです。
後で気づいたんですが、もしかすると静子そして静一はお互い知らぬ間に親子以上の、
むしろ恋人みたいな感覚が芽生えてきてるのかもしれません。
一体だれを…
それを言うとネタバレになっちゃうんで言いませんが、
静一に危害を加えようとする誰かを排除しようとするんですね~。
マンガ好きの方はもちろん、そうでない方もそこまでは予想できるともいます。
ところがです、事故となっちゃうんです。
つまり完全犯罪なんです。
いえ、正確には愛と狂気の副産物とでもいえばいいのかもしれません。
みなさんの予想通り、もちろん静一が絡んでいるわけです。
そしてみなさんの予想通りここから、愛の暴走が始まる訳ですね。
これって、あながち空想の世界とばっさり切り捨てることはできないと思うんです。
つまり、現実の世界でも実際には秘めた思いをふとしたことで発作的に起こしてしまうと言うようなことがあり得るのではないでしょうか?
それこそが、異常な感覚、病んでる世界、猟奇的な犯罪の発生。まさに現代そのもののような気がします。
大げさなこと言ってると思われるかもしれませんし、あくまでも漫画の中の話。
そう言われる方も多いでしょう。では、なぜ史上まれにみる犯罪は空想を大きく超えているのでしょう?
まさに真実は奇なりなのです。だからこそこの異常な世界にリアリティが生まれるのだと思います。
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そして静子…覚醒
それは事故のときに
事故が起こった時、静子の行動は確かに異常なんです。
いきなり排除しようとはせず、何かつぶやいたように見えるんです。
そして、静一を守るために行動に移ります。
この動作一つ一つに意味があるような気がしてなりません。
しかし、錯覚かもしれません。
本当にうまいと思います。
読み手側に考えさせることでストーリーに深みを持たせる手法です。
みごとにはまりました~。
そのあと、ついに静子が覚醒します。
僅かな時間ですが、静一の前で仮面を脱ぎ捨てるんです。
毒母覚醒です。
普段どれだけストレス抱えてんだ?ってぐらいです。
猫の死
本作品では冒頭、猫の死で始まります。
みなさんもこの物語とどう関係あるのか不思議に思われたことと思います。
そしてそれはリピートします。
ますます、謎は深まりました…。
さらに事故のあとに回想します。
なんなんだ…?
単なる「死」という結びつきではないと思っているのですが…。
う~ん、今の段階では謎は解明できないのかもしれません。
みなさんはどう思われますか?
コマ割りについて
この作品は独特のリズムで進んでいきます。
一コマが大きく、読みやすい反面、読み応えにやや物足りなさを感じるかもしれません。
つまり大人買い一気読破に向いているかもしれません。
しかし、2度3度読むのであれば順次購入して、改めて一気読みと言うパターンが良いと思います。
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