「旦那さんが私を無理やり...」
その夜から毎晩、岩野を求める美沙子。
岩野を取られまいとする美沙子の嫉妬、所有欲、性欲。
唇を重ねた時、カコは言った。
「監禁された部屋を思い出してください。そこにヒントがあります。」
岩野は必死に想いだす。
そして思い出す…監禁された部屋には写真があった。
だから、「監禁嬢」2巻 は、おもしろい^^
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目次
「監禁嬢」2巻 感想
こんにちは^^ マカオンです。
今日、紹介するのは、河野那歩也 先生の「監禁嬢」2巻 を紹介します。
麻希だけでなく美沙子も巻き込むカコ。
そこには老獪（ろうかい）な罠が張り巡らされていた。
そして、カコは岩野の同僚 柴田まで巻き込もうとする。
ぜひ、紹介文を読んだり、試し読みしてみてください。
「監禁嬢」2巻 ここがおもしろい
カコの計略により岩野を取られまいとする妻の美沙子。
嫉妬、所有、色欲...夫に対してどんどんエゴと本質を現わしてくる。
また、自己顕示欲のために岩野をまるでブランド品のようにモノ扱いして強欲と性欲、所有欲を隠しもせずぶつけてくる麻希。
まったく違う想いで岩野を自分に引き留めようとするメスたち。
しかし、それは本当の自分
そして
『私は誰なのか？』『私の目的はなんなのか？』を
岩野に思い出させるためなら、他の誰を傷つけても殺しても岩野以外の命には執着しないと言い切る狂人カコ。
同僚の柴田まで巻き込んでいく謎の女加藤カ コ。
それぞれのエゴ と 欲 と 身勝手 が交錯し始める。
「監禁嬢」2巻 地獄のはじまり
謎の女 加藤カコに翻弄される高校教師 岩野裕行。
目の前で娘を歩道橋から投げ捨てられるというカコの本気...いや狂気を見せつけられる。
「もし捕まえることができたらヒントをあげる」そう言うと逃げるカコ。
追う岩野。
しばらくしてカコはいきなり岩野にキスした。
それを見ていたのは妻 美沙子。
「旦那さんが私を無理やり...」
その夜から毎晩、岩野を求める美沙子。
岩野を取られまいとする美沙子の嫉妬、所有欲、性欲。
唇を重ねた時、カコは言った。
「監禁された部屋を思い出してください。そこにヒントがあります。」
監禁された部屋には写真があった。
写真に写っていたのは全員岩野の知り合い。
その中にいた同僚の柴田に探りを入れる岩野。
「岩野くんは本当に嫌なの？ もしかしたら嫌なふりフリ...そういう役を演じてるだけかなって思う。 岩野くんは常に『相手が喜ぶ自分』を演じている様にみえる。本当は少し楽しいのかと思って」
その言葉に何も言い返せない岩野。
しかし、柴田自身も同僚の皮谷と不倫関係にある。
柴田の望みは『もっとバカになりたい』
そうすることで本当の自分を忘れられるからだ。
そんな柴田にカコが接触する。
カコはいったいなんのために、なんの目的で柴田に接触したのか…
ここから更なる地獄が始まる。
「監禁嬢」2巻 役を演じる
柴田の言った『役を演じる』について考えてみよう。
本来の自分ではない、なにかのフリ。
岩野だけでなく、美沙子も麻希もそして柴田もみんな役を演じている。
岩野は『相手が喜ぶ自分』
美沙子は『良き妻』
麻希は『従順な娘』
柴田は『都合のいい女』
みんな本当でない自分を演じている。
「それはまるでバカのようだ」 柴田はそう言っているのだ。
しかし、いま、夫を失うとか欲しい男を手に入れるなど、エゴや欲のためにそのタガが外れ始めている。
すべてカコが行き起こしたのだ。
カコの言葉を聞いていると、あえてカコはそれを狙っているかのように読み取れる。
「監禁嬢」2巻 読んでみた感想
2巻を読み終えて思うことは、この作品は人間のエゴが最大にそして前面にでてくる漫画だと改めて感じる。
なぜなら、登場する人物はそれだけ追い込まれる状況にあり、みんな時分だけが可愛いからだ。
岩野裕行はまったく覚えのない女に「『私は誰なのか？』『私の目的はなんなのか？』これを回答しなさい」という、在る意味非常に単純な要求をされる。
カコの行いはハンパなく酷いが、これだけの恨みを買うということは余程インパクトがある出来事が起因していることは間違いない。
それにもかかわらず、まったく思い出せないってことはあるだろうか？
もしあなたが岩野の立場なら脳みそ全部使って記憶を振り絞るだろう。
それなのに思い出せないということは整形手術を受けたとか幼少期に出会ったなど記憶のできない不可抗力的な理由があるはずだ。
カコと岩野の間にはいったいどんな過去が有るのだろうか？
柴田を使って何を企んでいるのか？
この後の展開が楽しみでたまらない。
ちなみにカコとは過去をもじっているのではないだろうか。
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