事件屋になったものの、経験0、人脈0、知識0の神崎は金子たちにいいように使われるばかり。
借金は全然へらないうえに、せっかくできた彼女すら仕事のためほかの男に抱かせる始末。
一人ぼっちになった神崎は0から奮起する。
だから、「極悪がんぼ」全巻 はおもしろい^^
「極悪がんぼ」 が無料で読めるかも^^
登場人物
神崎守
本編主人公。情に厚く、事件屋稼業を仕事と割り切れない部分も持ち合わせている。
借金に苦しめられ続けるがビッグになるという夢を追い続ける若者。
金子千秋
秦探偵事務所の所員で神崎の同僚。
ずる賢く、経験、人脈が豊富。
秦光浩
秦探偵事務所の所長。
単なる探偵事務所の所長ではなく、その実態は大物フィクサー。
「極悪がんぼ」全巻 感想
広島在住の神崎は借金をしたことからタコ部屋に売り飛ばさる。
そこで一生暮らすかもの知れないことに恐怖を覚え、
なんと、自分をタコ部屋に送った金子たちに救出を依頼する。
なんとか脱出したものの、金子たちに救出費用としてまたまた借金を抱えることに…
働く当てのない神崎は、金子たちが荒稼ぎするのを見て自分もこの事件屋稼業をなりわいとして、
ビッグになることを誓う。
事件屋になったものの、経験0、人脈0、知識0の神崎は金子たちにいいように使われるばかり。
借金は全然へらないうえに、せっかくできた彼女すら仕事のためほかの男に抱かせる始末。
一人ぼっちになった神崎は0から奮起する。
そんな折、普段は大阪にいる所長から監査の要請が来る。
震えあがる署員たち…
この監査が、神崎、金子の人生を大きく変えることになる。
作品としては「カバチタレ」シリーズが行政書士事務所という表世界の法律的解決なら、
この作品は事件屋という裏稼業にスポットを当てた作品だ。
つまり、「カバチタレ」に出てくる悪役を描いた作品といえる。
このがんぼシリーズの面白いところは、
カバチタレシリーズはあくまでも法律にのっとり正攻法で攻めるのに対し、
法律スレスレ、時には違法な手段で相手をだましあうところだ。
例えば、手形を回収するにしても、
あの手この手で相手に「キャン」といわせるカバチタレに対して、
最悪、ピッキングして事務所から盗み出すというのもアリなのががんぼシリーズだ。
それだけに人間の汚さ、裏切り、欲望、妬みといったものが如実に、
かつ色濃く描かれている。
欲にまみれた人間は圧倒的にがんぼシリーズが多い。
この汚い沼にはまったらあなたをサルベージすることは無理かもしれない。
それほど、面白い作品だ。
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