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「テセウスの船」4巻 のネタバレと感想と 「犯人は… 犯人は 自分の父親 佐野さん… あなたです」

2020年1月16日

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「6月24日…音臼小学校で21人が殺されます。青酸カリを使った無差別殺人です… 犯人は… 犯人は 自分の父親 佐野さん… あなたです」
強い驚きとともに、その言葉を否定する佐野…
だから、「テセウスの船」4巻 はおもしろい^^

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目次

「テセウスの船」4巻 のネタバレと感想と 

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登場人物

田村心

大量殺人犯の息子。世間から虐げられ教師になる夢を諦める。なぜか自分が生まれる前の過去に遡り父と対面する。

その父は殺人を犯すような人物とは思えないと事件に疑念を抱く…

タイムトラベルし、そのことを佐野(父親)に告白する。

音臼小の臨時教師になる。

金丸刑事に狙われ逮捕されてしまう。

 

田村由紀

心の妻。心のため佐野文吾の事件を調べていた。

娘の未来を産んで死亡する。

 

佐野文吾

心の実父。警察官。大量殺人犯。パラコートを飲んで死んだ千夏を直前に一緒にいた

心のタイムトラベルを信じ、音臼村の事件を未然に防ごうとする。

しかし、自分に降りかかる事件は知らされていない。

 

佐野和子

心の母。辛い人生を歩いてきたが、以前は明るく元気な性格

 

佐野鈴

心の姉。本来なら顔にしもやけの跡が残ろはずだったが、心の救出により過去が変わる。

現代では殺人者の娘ということがバレないように家族とは一切連絡を取っていない

行方不明の明音と最後に一緒にいた。

しかし、明音のことはなにも知らないと言い張る。

 

佐野慎吾

心の兄。

現代では殺人者の息子ということがバレないように暮らそうとする、

 

木村さつき

音臼小無差別殺人事件の被害者。学校職員

 

長谷川 翼

明音を拉致監禁した変態。

明音は行方不明のまま死亡…

 

佐々木紀子

翼の婚約者。音臼小大量殺人で使用された青酸カリを入手できる立場。

そして青酸カリは工場からなくなっている。

 

三島明音

鈴の同級生。

表向きは誤飲とされているが、妹の千夏がぺりコートを飲まされ殺害される。

何者かに拉致監禁される。

有力な容疑者は翼だが、その翼も死んでしまう。

 

「テセウスの船」4巻 のネタバレと感想と^^

金丸に公務執行妨害をでっち上げられ逮捕されそうになった心だが、その場で金丸を振り切り逃亡した。

その時、佐野に緊急無線男が入る。

佐野はそれを金丸に告げる

「音臼神社で三島明音ちゃんを発見…  30代と思われる男性と倒れている。2人とも死亡している模様…」

金丸は佐野をそこに待たせ心を追った…。

心は未来から持ってきた事件を記したノートと自分の免許証を谷川へ投げ捨てた。

警察で尋問を受ける心…

心を犯人と決めつける金丸。

しかし、実際には捜査本部は翼が明音を暴行し青酸カリを飲ませ殺したと見ていた。

そしてその後、翼本人も自殺したものと言う見方が強かった。

捜査本部の疑問は鈴が何も知らないと言ったことだった。

しかし金丸の見解は違っていた。

金丸は明音の現場にメッセージが残っていると思っていた。

なぜなら…

翼はなぜ明音の遺体を外に持ち出したのか?

なぜ衣服をちゃんと着てたのか?

そして、なぜ佐野鈴とお揃いのキーホルダーが現場に落ちていたのか?

 

確かにそう言われていれば不自然だよね。

明音に関するメッセージだけでなく、田中の家にあったあの不気味な絵もメッセージだよね。

犯人はなぜメッセージを残すのだろう?

なにを知らせたいのだろう?

これまでからの発言では愉快犯のように思えるが…そのためなのだろうか…?

 

釈放された心に佐野は「この後どうなるんだ?」と心に訊ねる。

心は既に過去が変わってしまったことを告げる。

しかし、佐野はさらに追及する。

もともとはどうなるはずだったのかと問う佐野に心は、

「6月24日…音臼子小学校で21人が殺されます。青酸カリを使った無差別殺人です… 犯人は… 犯人は 自分の父親 佐野さん… あなたです」

強い驚きとともに、その言葉を否定する佐野…

心は未来で自分たちがどんな仕打ちが受けたのかを告げる。

心は佐野にこの土地を離れるように提案する…

しかし、佐野は「証拠がないならお前がこの村を出て行け!」と心を突き放す。

駐在所からあてもなく出ていく心…

そんな心また深い霧が覆う。

 

「すごい!すごい! 今日、湖の近くですごいものを見つけた!  これにはどういうわけか これからやろうとしていた計画が書かれている… これは夢のノートだ」

 

佐野に事実を告げることで何とか未来を変えようとした心の必死さがわかるよね。

これで、もし未来が変わるならそれはそれで良いことだと思う。

なぜなら、少なくとも21人の命が救われ、心たちも悲惨な人生を歩まないで済むからだ。

もちろん他に影響が出るだろうがこれ以上にひどいこと言ってないと思うからだ。

その考え方はエゴかもしれない。

しかし、そうあってほしいと願わずにはいられない…

そしてこの犯人が拾ったと言う、ノートだが、これは心が金丸から逃げた時に谷川へ捨てたノートだよね。

ここですごく重要なヒントがある。

それはここだ

「これからやろうとしていた計画が書かれている」

と言う部分だ。

つまり、犯人は未来を知らないわけだ。

マカオンはこれまで犯人も未来からやってきたと言ったが、少なくとも犯人はこの一連の殺人事件のことを知らないんだ。

そうすると犯人は一体…

再度、霧に包まれた心は未来へと…もとの世界へ戻ってきていた。

心はすぐに佐野の家へ向かった。

しかしそこには「死ね」「人殺し」といった落書きがされていた。

スマホで音臼小事件を調べても「犯人は佐野文吾」となっていた…

(未来は変わらなかった…!?)

心は落胆した…

そればかりか母の和子は次男を出産後、一家心中を図ったというのだ。

つまり、心を産んですぐのことだ。

その時に和子と文吾は命を落とした。

また、この世界では、由紀は心の妻ではなかった。

当時の事件を調べた心は長女の鈴が明音ちゃん殺害の疑いをかけられていることを知る。

しかし姉の行方はこの世界でもわからなかった。

心はスマホのメモリーに残っていた「しらぎくの杜」を訪ねた。

「しらぎくの杜」とは親がいない子供たちを預かる児童施設だった。

責任者の千葉によると鈴と心は元みんなと仲良くやっていたが、2人か佐野文吾の子供だとわかると壮絶ないじめを受けたと言うのだ。

そして鈴は高校進学を拒否してそこを出て行った。

そして今も行方はわからないと言う。

 

まずとても不思議なのは、

なぜ心から未来を聞いたのに佐野は子供たちを殺してしまったのだろう?ということだ。

そうなると佐野はやはり誰かをかばっているように思える。

佐野が自分の人生をふいにしてても守りたいもの…

それは家族しかないだろう。

それも未来から来た家族ではないだろうか?

しかし未来では妻の和子と慎吾は心中でなくなっている。

そして姉の鈴は相変わらず行方不明だ。

そうすると1つの推理ができる。

それは鈴がまだ相当若い頃にタイムスリップし、一連の事件を起こすと言うことだ。

そのことを知った佐野は未来の鈴を守るために自分が身代わりになったのではないだろうか?

しかしもしそうだとしてもなぜ鈴はなぜ音臼小の皆を殺さなければいけなかったのだろう…

そしてもう一つ

未来が大きく変わってしまっている。

既に雪は心の妻ではない。

しかし心の記憶で、由紀は相変わらず妻なのだ。

過去が変わっているのに未来の心の記憶の中に由紀と言う妻の存在の記憶が残っている...

これがまさにタイムパラドックスなのだ。

 

心のもとに1通の郵便物が送られてきた。

それは… 

あの田中の家にあった不気味な絵と同じタッチの絵だった。

それは木の枝みたいに広がったように描かれた無数の人の目だった。

そして、そのたくさんの目玉の横には…女性が立っている。

女性のお腹には赤ちゃんがいる。

そしてその女性の顔は黒く塗りつぶされていた。

この会を見て心は由紀に何かが起きると感じる。

そして犯人は生きている。

この現代でも生きているそう確信するのだった。

急いで行の実家に向かう向かった心…

そして帰宅してきた由紀とついに出会った。

 

これはものすごく不思議なことだ。

犯人は音臼小の事件を起こし、そして今なお生きている。

そればかりか心の住所を知っているのだ。

それはつまり心にかなり近しい人物であることを示すのではないだろうか?

そうするとやはり怪しい人物は…鈴だ

しかし一体動機は…

さらに不思議なことは、この世界で由紀は心の妻ではない。

しかも… しかもだ。

もしこの女性が由紀だとして、

おなかの子は?

もとの世界の未来なのか?

だとすれば、犯人は心の元の世界を知っていることになる…

そうすると、犯人は…

そのことを知っている人物は…

 

登場人物:本当の姿…

田村心

大量殺人犯の息子。世間から虐げられ教師になる夢を諦める。なぜか自分が生まれる前の過去に遡り父と対面する。

その父は殺人を犯すような人物とは思えないと事件に疑念を抱く…

タイムトラベルし、そのことを佐野(父親)に告白する。

音臼小の臨時教師になる。

金丸刑事に狙われ逮捕されてしまう。

過去を変えてしまったために元の世界が変わってしまう…

 

田村由紀

心の妻。心のため佐野文吾の事件を調べていた。

娘の未来を産んで死亡する。

しかし、心が過去を変えたせいで、新しい未来では心とは知り合ってもいない。

 

佐野文吾

心の実父。警察官。大量殺人犯。パラコートを飲んで死んだ千夏を直前に一緒にいた

心のタイムトラベルを信じ、音臼村の事件を未然に防ごうとする。

心から音臼小の犯人と聞かされるが、その事実はなぜか変わらない。

 

佐野和子

心の母。辛い人生を歩いてきたが、以前は明るく元気な性格

しかし、佐野の事件以降、極端に人の目を気にする。

新しい未来では佐野の事件で一家心中を図る。

 

佐野鈴

心の姉。本来なら顔にしもやけの跡が残ろはずだったが、心の救出により過去が変わる。

現代では殺人者の娘ということがバレないように家族とは一切連絡を取っていない

行方不明の明音と最後に一緒にいた。

しかし、明音のことはなにも知らないと言い張る。

明音の殺害への関与を疑われる。

心がしる2度の未来で、2度とも行方不明。

 

佐野慎吾

心の兄。

現代では殺人者の息子ということがバレないように暮らそうとする、

2度目の未来では、母都ともに死亡。

 

木村さつき

音臼小無差別殺人事件の被害者。学校職員

 

長谷川 翼

明音を拉致監禁した変態。

明音は行方不明のまま死亡…

過去が変わり、明音を暴行し殺害したことが知れる。

 

佐々木紀子

翼の婚約者。音臼小大量殺人で使用された青酸カリを入手できる立場。

そして青酸カリは工場からなくなっている。

 

三島明音

鈴の同級生。

表向きは誤飲とされているが、妹の千夏がぺりコートを飲まされ殺害される。

何者かに拉致監禁される。

有力な容疑者は翼だが、その翼も死んでしまう。

 

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