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「怪獣8号」1巻の感想 読み応え満点‼ 感動がとまらない‼

2021年4月29日

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「怪獣大国 日本 その発生率は世界でも指折りである」

最初のフレーズがこれだ! 怪獣大国? 日本に怪獣? いったい何のこと?って感じで一気に引き込まれてしまった^^;
まさにその没入感こそがこの作品のすごさを物語っていると言っても過言でないだろう。
寝食を忘れ読みふける。
ただひたすらに目で1コマ1コマを追う。
そして、読み終えた後に「ふ~っ」っと大きく息をつく…のあの爽快感…
「怪獣8号」はそんな作品だ


「怪獣8号」1巻 が無料で読めるかも^^

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登場人物

日比野カフカ

討伐された怪獣の死体処理班 隊員。
清掃という拍手や感謝の言葉とは無縁な日の当たらない怪獣ともう一つの戦いをする。

亜白ミナ

防衛第3部隊 隊長。
27歳。討伐した怪獣の数はすでに数百。
容姿端麗で未来の師団長候補。

市川レノ

18歳。防衛隊隊員を目指す若者。

四ノ宮キコル

お嬢様でパワースーツを身にまとう。四ノ宮長官の娘。

感想

俺は今日死んでました

怪獣大国 日本 その発生率は世界でも指折りである。
「周辺地域の住人は直ちに命を守る行動を... あっ!たった今怪獣が討伐された模様です」
大きな牙に大きな目、巨大なミサイルもはじき返す様な赤い硬そうな皮膚。
背中にはとがって凸凹した、とげとげしい背びれのようなとげがみえる。
その大きさは数十メートルもあり軽くビルや学校を見下ろすほどに巨大な図体だ。
それが怪獣。
その巨大な怪獣がないものかの攻撃によってビルに横たわるようにぶっ倒れる。
その後始末をするのがカフカの仕事だ。
そしてその怪獣を討伐したのは亜白ミナ隊。
ふたりは幼なじみで被災者。
共に防衛隊員を目指したがカフカは挫折した。
ある日、新人の市川レノがカフカについた。
まっすぐに防衛隊員になることを目指すレノにカフカは負い目を感じる。
そんな二人の前に怪獣が現れる。
レノを助けたことで怪我をしたカフカは病院のベッドの上で超小型怪獣と遭遇する。
その怪獣は「ミツケタ」というとカフカの口から体の中にはいり込む。
「先輩?傷が痛むんですか…」隣のベッドで寝ていたレノが見たものは人サイズの怪獣と化したカフカだった。

いきなりの急展開にほんとに一気に引き込まれていく感覚だ。
ここで登場した3人...カフカとミナとレナ。
なんかそれぞれに何かを背負っているように強く感じる。
特に心に響いたのは、夢を諦め清掃人になったカフカに対して

「先輩が助けてくれなかったら、俺は今日死んでました。すげーカッコよかったっす。やっぱ防衛隊員になるべきですよ」

ってまるでカフカの心を見透かしたようにレノが言うだよ。
レノってクールで人を見下すようなイメージなんだけど、その実、とっても熱くて強い信念があるんだよね~。
それってきっと何かあったんだと思う。守らなきゃいけないものがあるとか、それができなかったとか…

カフカが怪獣になっちゃったころミナは子どものころを思い出していた。

「大丈夫だ。そんときゃいつだって俺が隣にいる‼」

そう言って励ましてくれた幼い時のカフカだ。
その皆に怪獣出現の通報が入った。
「すぐに殺処理します」
一方、カフカは姿かたちだけでなく、体力やパワーも怪獣になっていた。
しかし、意識はカフカのままだ。

俺やっぱ諦めない

これって…超パワーを手に入れたってことだよね?
でも、姿は元に戻るんだろうか?
実際、このあと、カフカは怪獣に襲われていた親子をそのパワーで救出する。
巨大怪獣堕も一撃で倒すほどの絶大なパワーだ。
自分のパワーを認識したカフカがこのあとこう言うんだ。

「市川…オレ、やっぱ諦めない… アイツの隣に行かなきゃなんねぇ」

このセリフが響くんだわ~^^
だって、ミナとカフカはずっと同じ想いでいたってことなんだよな。
そして、その約束を果たすべく決意したカフカがめっちゃかっこいいんだわ。怪獣だけど^^;
ってことは、怪獣の姿とパワーを持った防衛隊になるってことなんだろうか?

あとは俺に任せろ

カフカは怪獣8号と呼ばれる怪獣は、防衛隊が取り逃がした初の怪獣となった。
その後、緊張感でなんとか姿を元に戻せるようになったカフカはレノと一緒に防衛隊員の2次試験を受験する。
そこで出会ったのが四ノ宮キコルだ。
キコルは討伐大学を首席で卒業した超エリート。
しかも、この年はほかにも幹部候補生がゴロゴロといる超豊作年となった。
そんな中で32歳のカフカは自分の衰えを感じるのみだった。
討伐2次試験は実際に怪獣を討伐する試験だった。
キコルのひとり舞台で終わったかに見えただったが、突如、言葉を話す怪獣が現れキコルを襲う。
血へどを吐き、ぼろぼろになりながらも

「誰かがコイツ足止めしないと何人も死ぬじゃない」

そう言って満身創痍の自分を鼓舞するキコル。
そいつは他の怪獣も復活させキコルにとどめを刺そうとする。

「よく頑張ったなキコル。お前のおかげでみんな非難できたぞ。あとは俺に任せろ」

そういうとカフカは怪獣8号になった。キコルの目の前で…

かっこえええええ~~~。
まさにヒーローってカフカのこと言うんだわ。
正体は秘密で人知れず正義を行いみんなを救う。
ヒーローってそうだよね。
ウルト〇マンにしろ、仮面ラ〇ダーにしろ正体は秘密。
すげー力持っているのに誰にも黙ってひとり正義を行う、
う~~~んかっこいい~~~。
正体を知るのはレノとキコルだけってことになるんじゃないかな。
そしてキコルもまた背負っているものがあるとわかるんだ。
エヴァでいうとアスカになると思う。
エリートで居続けなければならない宿命を背負って、100点であたりまえ…もっとやっても褒めてもらえない。
愛情に飢えた悲しきエリート。
硬くてシリウスな内容というよりは正義の味方とその仲間の逆を交えた、それでいて熱くて深い想いをもった人間味あふれる作品だ。
これ絶対読まないともったいないと思う!超おススメだ。

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怪獣8号 徹底解剖

次巻はこちら

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