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「自殺幇女(ほうじょ)」1巻 の感想 連続首つり事件と謎の夢…本格派サスペンス・ミステリー

2020年10月1日

その時、背後から「これから死ぬ予定ですか?」
と声を掛けられる。
一命をとりとめた早乙女は女に助けを求めた。
助けを約束したその女は、こう言った
「私『ヒラサカコヨミ』が必ず理想の『自殺』をさせて差し上げますから」

だから、「自殺幇女」1巻 はおもしろい^^


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登場人物

ヒラサカ コヨミ
自殺幇女(ほうじょ)

早乙女境輔
悪夢を見続けた結果、ヒラサカ コヨミと契約する。

植村香織
早乙女と同じサークル仲間。

加賀 青子
民俗学研究会 会長代理

うしとら
早乙女の文通相手

覗見 守那(のぞきみ すな)
覗見写真館の美人オーナー

「自殺幇女」1巻 感想

この難しいタイトルは「じさつほうじょ」と読みます^^
幇女という熟語はないのでほう助と掛け合わせていると思う。
ほう助というと手助けするという意味だ。
つまり、この作品は自殺を手助けする女の物語という訳だ^^;
いかがです…タイトルの意味が明らかになっただけでもやばい漫画のような気がしませんか^^?
そして、その作品自体はとても読み応えがあり引き込まれるほどに非情によく練られた作品に仕上がっています。
オカルトなのか事件なのかその境界がはっきりしない。
それを自殺幇女であるヒラサカコヨミや民俗学研究会の仲間と謎と都市伝説の真相を探っていくというストーリーだ。
その謎とは...

大学の学生寮に住んでいる早乙女境輔は悩んでいた…
その悩みとは毎晩、餓鬼に「首をくくれ」という悪夢に襲われることだ。
久し振りに顔を出した民俗学研究会の植村、加賀、森本から心配されるが、夢のことは言えなかった。
そんな時、裏山で首を吊った自殺死体が見つかったと騒いでいた。
2年前から続く6件の首吊り事件…
そのうち何件かは自殺に見せかけた殺人だった。
その夜、また悪夢に苛まされた早乙女は夢遊病者のように公園に行き、そこにあったロープを使い首を吊ろうとする。
その時、背後から「これから死ぬ予定ですか?」
と声を掛けられる。
一命をとりとめた早乙女は女に助けを求めた。

助けを約束したその女は、こう言った
「私『ヒラサカコヨミ』が必ず理想の『自殺』をさせて差し上げますから」
このヒラサカ コヨミこそ都市伝説 自殺幇女だ。
この都市伝説は狙った人物を自殺に追い込むと言うものだ。
後で分かることなんだけど、この助けを求めたとき、ヒラサカ コヨミとの契約書にサインしていた。
この契約のためヒラサカコヨミは早乙女に付きまとい自殺を決行させる。
期間は約1ヶ月…
その間に自殺できなければ...殺されたものもいる。

あわわ...早乙女もとんでもない女に見込まれたもんだね~
しかも契約までしちゃった(><)
もともとは餓鬼の悪夢から始まったことだ。
そして、そのために首までくくろうとしてしまった。
しかし、契約を交わしたいま、この見えない敵はヒラサカ コヨミの敵となったのだ。
つまり、早乙女とヒラサカコヨミはこの見えない敵の謎を解き、勝つために行動しているわけだ。
ただ、よく考えてほしい…
早乙女はこの見えない敵に勝ったとしても、ヒラサカ コヨミとの契約により自殺しなければならないのだ。
つまり、いずれにしろ早乙女は市から逃れられないのではないか?
ということだ。

民研の加賀からいくつかの情報を得ることができた。
 ・早乙女の隣りの部屋が連続首つり事件の最初の被害者の部屋だということがわかった。
 ・ヒラサカコヨミに渡された赤い封筒は間宵文具店で買ったものではないのか?
 ・間宵文具店という店は旧資料館跡地に建てられ、かつて死霊館と疎まれていた。
早乙女はまず、間宵文具店に行った。
この店はかなり変わっていて、店主は一切、姿も声もみせない。
客のやり取りはPCの画面に表示される文字を使ってやり取りする。
実は早乙女はこの間宵文具店の貸しポストを使って「うしとら」と名乗る人物と文通をしていた。
そして、間宵文具店に赤い封筒は売っていなかった。
となりの204号室には市川という学生が済んでいた。
市川もまた、餓鬼の夢に苛まされ、激やせしていた。
そして、先日、大学の裏で首と吊ったのは市川の彼女だというのだ。
市川の部屋を出た後、加賀の差し入れの中にあったドリンクを飲んだ早乙女は気を失った。
それが自殺幇女の仕業だとわかると、空恐ろしくなった早乙女は口止めされていた自殺幇女のことか民研の仲間に話してしまう。
その後、市川は204号室で首を吊った…

この先品のすごいところは、オカルトと事件を織り交ぜその境界線がどこなのかぼかしているところだ。
読者はその解明に翻弄され読み込んでしまう。
オカルト・ミステリーにしては登場人物も多く、そして、手口も凝っている。
このため、なかなか真相が掴めず、かつオカルトもありで論理的な部分と非科学的な部分があることでトリックが見抜けにくくなっている。
実に上手いと思う。

早乙女から話を聞いたヒラサカコヨミは204号室に行き天井裏を開ける。
そこには梁から垂れ下がったロープがあった。
さらに、ヒラサカ コヨミは
「この部屋の壁紙… 全部張り替えられてますね」
そう言うと壁紙を剥がし始めた。はがされた壁紙の下にあったのは…
なんともおぞましい、そして醜い、無数の餓鬼の画だった…
それこそ早乙女と市川を毎晩苦しめた餓鬼どもだった。

うわ! こわっ!
自分のアパートの屋根裏に自殺しろと言わんばかりの縄がされ下がっていたり、
君の悪い餓鬼の画が隠されていたり…
いったい何なんだこのアパート…
こわいよ~~~~( ;∀;)
でも、やめられない...真実を知りた~~~い^^;

「覗見写真館です」
ふたりはそこで覗見守那という美人オーナーと会った。
「今日はどんな御用かしら? 自殺コンサルタントのヒラサカ コヨミさん」
早乙女は驚いた。
なぜなら、守那が自殺幇女を知っていたからだ。
「営業妨害はやめてもらえます? あなたこそ死体写真収集売買なんて悪趣味極まりない嗜好をお持ちのくせに」
ヒラサカ コヨミが守那に依頼したのはこれまでに首をくくった人たちの死体写真だった。

守那とヒラサカ コヨミの関係って…
2人は同じ匂い袋をもって、そして守那はヒラサカコヨミに一定の評価を下している様だ。
「ヒラサカコヨミは契約を必ず実現させる そして、それを妨げる問題があれば必ず解消させる」
というのだ。
つまり、今回、オカルトか何かが早乙女を自殺させようとしているが、そうなるとヒラサカコヨミの契約を全うできない。
そのためヒラサカコヨミはその何かを阻止してくれるというのだ。
それはそれでありがたいがやっぱ、結局、早乙女は死んじゃうんだよね^^;
そしてこのふたりだけど、実は姉妹とか…?
かなり近い関係のような気がする。

写真を見ながらヒラサカコヨミはこう指摘する。
「早乙女さん何か気づきませんか?
すべての始まりは29年前の首吊りってことです。
2年前まであの寮の管理人を去れていた方のところに行きましょう。
そこで『鬼の呪い』の原因が判明することでしょう」

おおおおお! 謎の解明に近づいてる!
すげー!
管理人は何を知っているんだろう?
なぜ、管理人が犯人ではないんだろう?
そして、自殺以外の首吊りはいったい誰が?
2巻を早くよみた――い^^


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最後まで読んでいただきありがとうございます。次巻はこちらから^^どうぞ

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