約束のネバーランド(メイン)

約束のネバーランド 第1章 脱獄編 完結
第1話~第37話

更新日:

約束のネバーランドってどんな漫画?

ある孤児院で生活するママと呼ばれる女性と赤ちゃんから12歳までの子供たち。子供たちは毎日自由にのびのび遊び、そして難度の高いテストをこなす。みな仲良く、幸せに暮らしている。なかでもノーマン、エマ、レイの3人はともに11歳で成績優秀で仲もよく幼い子供たちの面倒もよく看ていた。一見何の不自由もない生活。しかし、彼らは脱走を計画するのであった。いったい何があったのか…

主要登場人物

ママ
孤児院で子供たちの面倒を看ている。とても優しく愛情に溢れている。子供たちのクセや考え方、行動パターンをすべて把握している。

 

エマ 11歳
年長者のひとり。抜群の運動神経と驚異的な学習能力を持つ。孤児院のみんなが大好きな女の子。

 

ノーマン 11歳
孤児院の年長者3人のうちのひとり。頭脳明晰でエマの理解者。エマに想いを寄せる。

 

レイ 11歳
ノーマンやエマと同じ年長者3人のひとり。博識で知恵者。合理的な思考であるため、時にはその考え方が冷たく感じられることがある。

 

シスター・クローネ
ママのサポート役として孤児院へやってくる。序列としてはママの部下になる。

 

ギルダ
エマたちのひとつ年下の女の子。年長者3人をフォローする。

 

ドン
ギルダと同じ年の男の子。おっちょこちょいで負けず嫌い。

脱獄編

第1話 グレイスフィールドハウス

ここはグレイスフィールドハウスという名の孤児院。
36人の子供たちと一人のママが暮らしている。もちろん血の繋がりはない。
このグレイスフィールドハウスがほかの孤児院と違うのは、子供たちはみな首筋に認識番号が記載されていること。
そして毎日、難度の高いテストが実施されていること。
そのテストで毎回満点をとる成績優秀なエマ、ノーマン、レイの3人はみな最年長の11歳。

そしてこの孤児院には行ってはいけないところが2つある。
外へ通じる門と柵の向こう側である。
ママは子供たちを守るためだと説明したが3人はその言葉を信じることができない。
しかしルールを破ることはなかった。

子供たちは限られたスペース(と言っても相当に広いのだが)の中で鬼ごっこをして遊んだ。
しかし、単なる鬼ごっこではない。
状況を観察・分析し常にどこへ逃げるか?という思考を分析して捕獲する戦略的なゲームなのである。

そんなグレイスフィールドハウスでは何人かの子供たちが里子に出され外の世界へと旅立っていった。
みんなはそれをとても羨ましがっていた。
子供たちは外の世界がとても楽しいところだという事を書物から知っていた。
しかも旅立っていった子供からは手紙ひとつ来ない。
とても外の世界が楽しいところなんだと思った。
そして自分たちもいつか外に出られる日が来ることを待っていた。

そんなある日、6歳のコニーが里子に出されることになった。
最後の日、コニーが大切にしていたぬいぐるみのリトルバーニーが残したままになっていた。
それをコニーに届けようとノーマンとエマは外へ出る門の向こう側へ足を踏み入れる。
行ってはいけないところ…。

そこでノーマンとエマが見たものは…

コニーの無残な姿であった。

コニーを殺したのは見たこともない怪物だった。
とっさに隠れたノーマンとエマが聞いた言葉は
「やっぱり人間の肉が一番だ」
「農園」
「人肉」
「高級品」
「出荷」
「フルスコアの3匹」
という鬼の言葉に「かしこまりました」と返事するママの声だったのだ。

エマとノーマンは知ったのだ。
自分たちは鬼の「食料」だということ。
孤児院は「農園」だということ。
コニーは死んだという事実。
ママは私たちの「監視者」だということ。
怪物たちと通じているということ。

ノーマンとエマは全員で孤児院からの脱走を決意するのであった。

しかし、とっさに隠れた際にリトルバーニーを置いてきてしまった。
それを鬼に見つけられママに何者かの存在を、
見られたもしれないという危惧を与えてしまうのであった。

第2話 出口

ノーマンとエマは自分たちが事実を知ったことを悟られないようにいつもと変わらず振る舞う。
ママにもいつも通り接する。笑顔で…。

二人はこれまでの事実から脱走計画を立てるのである。
・これまでに「出荷」されてきた子供たちの周期から2か月ほどの猶予がある。
・門ではな森から脱走する。
・次の犠牲者を出さないためにも「出荷」の前に脱走すること。
そしてノーマンとエマは策を練るために森の奥がどうなっているのかを調べるのである。
そこには高い塀があり、エマはロープを使って塀を越えることを提案するのだった。

希望を持つノーマンとエマ。そのころ一人の子供が森で迷子になった。
ママはコンパクトを見て安々と探しだしたのである。
それを見たノーマンは驚愕したのである。それは…
・何かしらの発信機が自分たちに取り付けられている可能性があること。
・その機械(コンパクト)をノーマンたちの前で平然と使ったこと。
それはすなわち(誰かはわからないが)、事実を知った者へママからの宣戦布告。
誰も逃がしはしない…ママはそう言っているのだと。

第3話 鉄の女

これまでの「出荷」実績からノーマンとエマは推理した。
・出荷は6歳~12歳までであること
・成績の悪い子から「出荷」されていくこと。
・成績のいい子はなかなか出荷されないこと。
・それは、脳の発達と関係しているのではないか?
・鬼の狙いは子供の能ではないのか?
・ママは誰かが秘密を知ったと分かっているが、誰なのかはわかっていない。
孤児院の廊下で考え惑うエマにママが話しかけてきた。

とっさにエマは「反応を見ている」と感じ、自制心を保ち、平静を装うのであった。
しかしそんなママの首筋にも認識番号が記載されていたのである。

第4話 最善

脱走計画を進めるノーマンとエマ。
彼らはテーブルクロスをロープの代替え使うことに決めた。
そして彼らはもう一人の秀才、レイにも秘密を打ち明け協力を依頼したのであった。
意外にもこの荒唐無稽な話をレイはあっさりと信用した。

脱走計画にはレイも賛同したが全員で逃げるかどうかでエマとは意見が分かれた。
たとえ脱走に成功したとしても塀の外で生き延びていかなければならない。
そこは鬼の社会という公算が強い。だから幼い子供まで連れていけない。
レイらしい合理的な判断だった。
レイは「お前ならわかっていてはずだ」とノーマンに詰め寄る。
そんなレイにノーマンはエマの笑顔を絶やしたくない、全員脱走を成功させると言い放つのである。

レイは自分が読んでいる本が30年前の2015年の出版であることから、人間の生存の可能性を示唆するのである。

第5話 やられた!

年長者の3人と10歳のドンとギルダがママに呼ばれた。
彼らはいくつもの家事を手伝わされた。
レイとノーマンの推理は「誰にも反応がない。だから年長者に絞って様子を見ている」とい解約した。
しかし、あまりにも時間を奪うママの目的が分からない3人であった。

そしてもう一つ、発信器の場所が特定できないのであった。
しかも鬼の技術を使っているとすればその発見、破壊は絶望的なものとなる。

数日後、ママの本当の狙いが分かったのである。

シスター・クローネと名のる新しい大人が来たのである。
そしてキャロルという名の赤ちゃんもである。
ママは5人のうち誰かがボロを出さないように注意していること、そして自分があえて見せた発信器のことで頭をいっぱいにさせ、仕事与えて拘束・監視する。
そしてその間にシスター・クローネを呼ぶ。
赤ん坊も増やし脱走しにくくさせる。
残していっても鬼のえさにできる。

ママの方が1枚も2枚も上手だったのである。

第6話 キャロルとクローネ

ノーマンたちがさせられていた仕事はシスター・クローネの部屋の準備だったのだ。
ママに出し抜かれてからそのことに気づいたノーマンは想像を絶するママの知略に驚愕するのであった。
しかしレイはそれすらママの戦略だろうと言い放ち、シスター・クローネという情報源が増えたとポジティブにとらえるようノーマンとエマを促した。

3人は今回のことから事実を冷静に見つめ、推察した。
・シスター・クローネとキャロルがどこから来たのか。つまり他にも農園が存在するのか。
・赤ん坊のキャロルなら発信器の痕跡があるのではないか。
・ママは秘密を知る者をなぜすぐ「出荷」しないのか。「できない理由」があるのか。
女性であるエマはキャロルの世話をすることになるため発信器の痕跡を見つけることを誓うのであった。

その頃、シスター・クローネからママの素性が判る。
最年少で飼育者(ママ)になり、上物以上の育成数歴代トップ
それがママなのである。
しかもママはシスター・クローネに子供二人に秘密を知られたこと。荷台(コニー)を見られたことも話したのである。

すぐに出荷しようと言うシスター・クローネに対しママは「出荷」まで逃がさなければいいと言い切り、補佐として見張り役をシスター・クローネに命じるのであった。
それに対しシスター・クローネは「イエス。マム・イザベラ」と答えるのであった。

第7話 たのんだぞ

脱走計画を立てるノーマンとレイは鬼の居所を推理する。
鬼は高級品である自分たちの近くにいると推理した。
そして、一番の懸念は鬼への通報であった。

シスター・クローネはイザベラの秘密を知られるという凡ミスを鬼へ知らせないことでイザベラに恩を売ろうと一瞬、考えるのである。

しかし、すぐにその考えを撤回し、イザベラの足を引っ張ることでイザベラをママの座から引きずり落とし自分がママの座に座ろうと考えを変えるのである

一方、エマは発信器を探していた。
そして採血と称して耳の裏に埋め込まれていると確信する。

同じ頃、ママはグランマ(大母様)と呼ばれる女性と話していた。
イザベラはグランマに儀祭で最上物の出荷を確認されるのである。
「問題ない」というイザベラの返事を聞いて鬼たちも安堵するのでった。
エマ、ノーマン、レイ3人の、子供たち全員の運命は…

第8話 考えがある

エマが発信器を発見したことで3人はママの策を読む。
・発信器では個人の特定はできないと思われる。
・受信機を確認しないと位置が分からないのではないか。
・門や策に近づいたとしてもアラームが鳴る訳ではない。
・壊れた時にアラームが鳴る可能性がある。
発信器の破壊方法はレイが自ら担当すると言い、二人も同意した。

次の課題はどうやって全員で脱走するかという最大の課題である。
これにエマが提案したのは、全員で鬼ごっこをするというものだった。
しかし、これまでと違い、明確に戦略をもって、文字通り「鬼から逃げる」というものだった。
身体能力の高いエマが身体の使い方を教え、ノーマンとレイは戦略を教えた。

そこへシスター・クローネが情報を探りに参加して来たのである。

第9話 鬼ごっこしましょう

シスター・クローネの意図。それはこれまで彼女は忠実な見張りでしかなかった。
そこでシスターはイザベラの隙を見つた。
そして、子供たちの実力を図ろうと鬼ごっこに参加するのである。
(イザベラはシスター・クローネすら信用していないと思われる)
シスターは受信機を使わず本気で子供たちを見つけだそうとする。
木の葉に様々なマークを付け子供たちの興味を惹きどんどん捕獲していく。
そして年長者3人のみが残った。鬼ごっこの制限時間はもう残り少ない。
エマを追いつめるシスター。物陰に隠れるエマにシスターはこう言った。

「あの日、収穫を見たのなら、私はあなたの味方よ」と。
その言葉にエマは動けなくなりシスターに捕まってしまう。
残るはノーマンとレイ。体力に勝るシスター。
しかし二人は残り時間8分を逃げきったのである。
シスターに勝ったのである。
(おそらく二人はこの日の鬼ごっこ脱走のエキシビジョンマッチと思ったのではないだろうか。同時にシスターの体力情報も得たはずである))

ノーマンとレイはこの日の鬼ごっこの成果から、子供たちをいくつかのチームに分けて脱走すべきだと考えた。
そして「シスター・クローネを殺害する事ができる」ことを確信したのであった。

第10話 コントロール

チームでの脱走を決意した3人はリーダーとしてドンとギルダを仲間に引き入れることを決めた。
課題はママとシスターをどうするかであった。
食料である子供たちですら発信器を取り付けているということは、その飼育者であるママたちの不測の事態にも備えているということが濃厚である。
その場合、ママたちを殺害すると何かしらのアラームが鬼たちに伝わる可能性が大きいからだ。

ノーマンとレイはこれまでのママの行動を振り返りママの思考で仮説を立ててみた。
結論は驚くべきことに、「子供たちの中に内通者がいる」ということであった。
自分が内通者だと意識していないかもしれない。
正確にはママの情報源がいるということである。

その頃、ママはシスターにあくまでも自分の駒のままでいればママにしてやると牽制していた。
そのためにわざと隙を作ってシスターを鬼ごっこに参加させ彼らの優秀さを見せつけたのである。

ノーマンはみすみすママの計略にはまりシスター・クローネを引き入れてしまったことを悔いて、ママの思考をずっと読んでいたのだった。「もうママに負けない」その1点だけだった。
ママは、
・年長者が結託していること
・秘密を知ったこと、
・何かを企んでいること
までを推察している。
ノーマンとレイはそう考えている。出荷まではあと1月半。
そこでノーマンは10日後に脱走を決行しようと提案するのであった。

第11話 内通者①

10日後というノーマンの提案にエマとレイは性急なのではないかと戸惑う。
発信器を破壊し、全員で脱走する。そんなことがわずか10日でできるのか。
しかしノーマンはママがこちらの情報を入手しているからこそそのわずかな期間で実施することにママの裏をかけると悦明する。

まず、ドンとギルダを仲間に引き入れるため、真実ではなくママが人身売買をしていると話す。
これにはボロを出さないようにするということと、情報源かもしれないという心配からであった。
二人にはコニーについてはどうなったか分からないと濁したのだった。
はじめは笑い飛ばしたドンだがギルダの客観的な意見から納得する。

ノーマンはドンとギルダが情報源かどうかを見極めるためロープのありかの偽情報を渡す。

もちろんそこにはダミーの偽ロープを置いておく。
それがママに知れ、情報源を割り出そうと考えたたのだ。
同じころギルダはシスターのもとへ向かって行く。

第12話 内通者②

シスター・クローネは考えた。
赤ん坊の世話を年長の女子のみにさせているのはイザベラのローカルルールである。
(ということはイザベラは上物だけでなく、自分が制御できる後継者も飼育しているのだと)
つまり自分はママになれない。イザベラは嘘をついている と。
そう結論できるとイザベラだけでなくエマやノーマン等をも逆恨みし、ママを落としめるだけでくエマたちも即出荷してやると誓うのであった。

シスターのところへやってきたギルダは悩み事はないとしらを切った。
その不自然さにシスターは「すべてを知ったのね」とカマをかける。
あくまでもしらを切るギルダにシスターは耳打ちする。
エマが嘘つきだと思ったらまた来いと。

翌日、ノーマンとレイはシスターの行動を観察した。
その結果、ママとは別にシスター自身の意思で行動していると確信する。

ノーマンはエマに確認する。内通者も共に脱走させるのか?と。
その問いにエマは迷わず「連れていく」と答えるのであった。

ノーマンとレイはママに仕掛けた罠であるダミーのロープの存在を確認していた。
そしてノーマンは知るのであった。
情報源いや内通者が誰なのかを…。

ノーマンはレイに言った。「内通者は君だったんだね」

第13話 内通者③

ノーマンはロープの隠し場所をレイには異なる場所を教えたのだ。
つまりレイを罠にかけたのだ。
内通者であることをあっさりと認めるレイ。
しかもノーマンはレイがずっと以前から内通者であったことを的中させる。
レイは自らを羊飼いにおける牧羊犬と称した。
ノーマンはレイに詰め寄った。
・ママに何をどこまで話したのか
・発信器は間違いなく壊せるのか?
・ある3つの条件を呑んでほしい。
ノーマンはさらに続けた。
コニーのリトルバーニーを隠したのはレイだと推理し、その目的はノーマンとエマが自分たちで真実を知るように仕向けたのだと。
そして、レイは実際には子供たちの敵ではないと結論付けた。

そしてレイに問う。なぜママの牧羊犬をやっているのかと。

第14話 切り札

ノーマンの問いにレイはポツリポツリ答え始めた。

レイはあるとき孤児院の秘密を知ってしまった。
そして、自らママに売り込んだのだと語った。
そしてそれは全て今この脱獄のためだとレイは強く言い放った。
敵を知るため、道具を集めるため、そのためには敵の懐が一番いいと判断したのだった。
(まさに合理的なレイらしい合理的な考え方である)
ママにしても手間暇かけた上物をもっと熟成したいと考えたのだろう。
話に乗ってきた。
そして契約は成立した。
情報を渡し、見返りに報酬(色々なガラクタ)を支払うことで合意したのだった。
発信器を破壊できるという根拠はこの報酬にあったのだ。
情報量、ママの信頼…レイは最強のカードなのである。

レイの目的はエマとノーマンを死なせないこと。
レイの計画はあくまでも「3人だけの脱走」。
いくら成長したとはいえ年少者は足手まというというものだった。
そのためにノーマンにエマを裏切れと迫った。
それができなければ農園で死ねとノーマンに放った。
発信器の破壊、敵の内情、ママの情報操作、これまで集めた農園の情報…メリットは計り知れない。
ノーマンは一旦、レイの条件を呑むことに同意した。
レイは「もし嘘だったら…」と何かを耳打ちするのであった。

そのあとレイはママのもとへ報告に行った。
レイはシスターが自分の監視役であることを言い当て、6年経った今でも信用してないのかと皮肉る。

ママは秘密が知られた日のレイの無能さで応酬する。

(いや、これは「すべて知っているのよ」というママからのメッセージではないのだろうか)

第15話 二度としないで

ノーマンは考える…レイを取込み、全員で脱走する方法を。
内通者がレイだったことをエマにどう話すか悩むノーマンだが、意外にもレイはあっさりとエマに告白する。
同時にレイがエマたちのミスをカバーしていたことや制御(コントロール)していたことも暴露する。
改めて全員で脱走しようと公言するのである。

エマはレイの心変わりを喜びつつも、これまで情報を得るために誰かを犠牲にしたのかと訊ねる。
しかしすぐに自らレイの言葉を止め、もう2度とそういうことはしないでほしいと頼むのであった。
レイもその言葉に誓うと答え、全員で脱走しようとエマに誓うのであった。

エマから二人に報告があった。改めてママの行動を観察すると、ママは毎晩8時前にいなくなるというのだ。
そしてこのハウスには子供たちが知らない秘密の部屋があるという事実を突き止めたのであった。

第16話 秘密の部屋とW(ウィリアム)・ミネルヴァ①

エマとギルダによると秘密の部屋はママの寝室の隣にあるという。
目的はおそらく本部への定時連絡だろうと目算する。
ドンはその部屋に入りコニーの行く先や何かしらの手がかりを掴もうと提案する。
(ドンとギルダはママは人身売買組織の一員だと教えられている)
しかしレイはリスクの割にメリットは少ないと反対する。
合理的なレイらしい意見であるがノーマンもエマも賛同する。
そしてママよりもシスターに注意するよう喚起する。
シスター・クローネは証拠を探してる。
子供たちにばれたという証拠さえあればママを失脚させ、子供たちは即出荷となることをノーマンとレイは知っていたからである。
それよりも今、必要な情報は外がどうなっているのかということである。

脱獄し、逃走し、安住する。
これができなければ成功とはいえないのだ。
そう。目標は安住である。
まず現在の位置環境をを知ろうとした。このハウスの周囲がどうなっているのか知らないと何を準備して脱走しなければいけないかわからないという周到なものであった。
そのためには今一度、塀の上から周囲を双眼鏡で確認しようというものであった。
この双眼鏡もレイも情報提供の報酬として手に入れたものであった。
もうひとつエマから情報提供があった。
それはウィリアム・ミネルヴァと書かれた付箋らしきもの(蔵書票)が何冊もの本に貼られていて、そこに何かしらのメッセージがあるというのだ。
それはこの世界で生きていくための希望であった。

その頃、ドンとギルダは秘密部屋へ入ろうとママから鍵をスリ取ったのである。

第17話 秘密の部屋とW(ウィリアム)・ミネルヴァ②

ドンは売られた(と思っている)コニーや他のみんなのために情報を得ようと秘密の部屋にギルダと共に侵入する。

一方、エマたちはW・ミネルヴァの蔵書票を分析していた。ミネルヴァの蔵書票にはメッセージが仕込まれていた。それはフクロウを取り囲む円がモールス信号になっていたのである。

解析の結果それは食料たる子供たちにあてたものに間違いないと思われた。
手放しで喜ぶエマに対しレイはミネルヴァが生きているかどうかもわからないと冷静に判断する。
ノーマンは外に味方が「いた」、「いる」かもしれないという可能性を喜ぶべきだと言う。
3人は更に情報を探ろうとする。
奇妙なことにモールスがないマークと「約束」と記された蔵書票がある事が分かった。W・ミネルヴァの謎は深まるばかりであった。

同じころドンとギルダは秘密の部屋に地下室を発見した。そこで見たものは…。
リトルバーニー…そして無線機。
ギルダはリトルバーニーがそこにあるということはコニーが売られたことだと推理した。
そしてママが悪人であることを確信するのである。
ドンはさらに推理を働かす。ママはもっとヤバイことをしているのではないかと。
その時、ママが部屋に入ってきた。

第18話 覚悟

モールス信号に気づいたのは年少のフィルであった。

部屋に戻った3人はドンとギルダがいないことを知った。
ドンとギルダはママの隙を見て秘密の部屋から間一髪抜け出した。
年少者のエウゲンがママに鍵が落ちていたと手渡した。
ママは鍵が落ちていたことをいぶかしぶ。

地下室から出たドンとギルダはノーマンたち3人に鍵を盗んで部屋に入ったこと、そしてコニーたちはもう存在しないのではないかと詰め寄る。
エマたちは鬼や農園のことなどすべてを打ち明ける。
真実を語っていなかったノーマンとレイにドンは憤慨する。
ドンはノーマンたちに騙されたことよりもお荷物だと思われたことが悲しかった。
そしてそれは自分が無力だったという悲しみでもあった。

しかし、この光景を見ている女性がいた。
シスター・クローネであった。

第19話 アウト

真摯に謝るノーマンとエマ。
同じように秘密の部屋に勝手に入ったことを猛省するドンとギルダ。
レイは万一の時は自分がフォローすると言い二人に謝った。
エマは二人に改めて決死の脱走をするか覚悟を問う。
ドンとギルダは声を揃えて脱走を誓う。

エマはノーマンを呼び出し全員で脱走する方法を提案する。
ノーマンはエマの提案を無謀としながらもその方法ならレイを欺けるかもしれないと思った。

ノーマンたち5人はいよいよ外の観察に乗り出す。
発信器については陽動作戦で受信機を確認させない作戦だ。
レイがママを足止めする。

レイはママにノーマンがママを殺そうとしていると嘘を話した。
ママは「来月の出荷はない。」といった。
それに対しレイは「1月の出荷はいよいよ俺か」と。

その頃ノーマンたちは塀へと向かっていた。
そこに現れたのはシスター・クローネだった。

シスターが放った言葉は「私と組まない?」

第20話 共闘

「私と組まない?」その一言でノーマンはすべてを悟った。
シスターはノーマンの回転の良さに苦笑しながらも話した。
自分はママの地位が欲しい。
12歳になった優秀な女子は飼育監の推薦があればママになる道が与えられる。

ママになるということは生き延びる代わりに発信器を体内に埋め込まれ農園から出れば殺される。
また、事故などで死んだときも通申される仕組みになっているとシスターは告げた。
シスターの望みは農園の中でいい暮らしをすることだと言い切った。
そのために逃げろと。
自分がママになるために。
出荷もしないと言う。

ノーマンとシスターの言葉に違和感を感じる。そして気付く。
・シスターは証拠がない。
・だから近づいた。
・証拠を掴んでも、脱走しても どちらでもシスターはママになれる。

こいつは必ずぼくたちを出荷する。と
そして表面上だけの共闘は結ばれた。利用して出し抜いてやるという野心をお互いがもって。
脱走させたいシスターは情報提供も約束する。証拠をつかむためにも。

第21話 見え透いた罠

エマたちはシスターに証拠を与えず情報を引き出しにかかる。
・受信機は現在位置だけで個人の特定はできない。
・発信器は耳の後ろにあり、壊すと本部に通報がいく。
・発信器を除去するには耳を切り落とすしかない。
・メスも麻酔もある。鍵はシスターから借りれる。
・シスターは2019年生まれの26歳。生まれも育ちもグレース・フィールド。
・イザベラは2014年生まれの31歳。ママも生まれはグレース・フィールド。
・二人とも外は見たことがない。
・外に人はいる。
・外の人間は服や道具を持って来る。
・しかも鬼と対等な位置関係にある。
・つまり、食われない人間もいる。
・この農園がどこにあるかシスターは知らない。
・農園の周辺警備は手薄である。

これらの情報は本当か嘘か分からない。
ノーマンたちは証拠をつかませなかった。
しかし、発信器の場所は既に知っていて破壊方法もわかっているることをシスターに掴まれてしまった。
最後にシスターは謎の言葉を残してその場を去る。
「XXXって知ってる?」

第22話 餌

レイの指示のもとエマとノーマンが下見を開始する。
レイがこだわったのはあくまでもママが制御(コントロール)できると思わせること。
ママがノーマンたちを制御できないと思った時点で即出荷があり得るからだ。
また、発信器につてレイから朗報があった。ついに部品がそろって破壊装置が完成したのだ。
これは農園への反乱の証拠となり絶対にシスターに掴まれてはいけないものだった。

レイは証拠のほかにシスターを使い、ママを貶(おとし)める餌を撒いておいた。
その餌にシスターは見事に食いついた。
そしてそれが本物であると確信した。
ママを失脚させ、ガキ共を即出荷できる。
しかも証拠あり。

と、ほくそ笑むシスター。しかし、ふと気づく。
そのメモに書いてあった内容はレイはもちろんイザベラすら知らない事実なのに…いぶかしぶシスタークローネ。

その時、イザベラがシスター・クローネのもとへやってきた。
イザベラは本部からの指示文書を持ってきたのである。
そして一言、「さようなら」と告げるのであった。

第23話 ぶち壊せ

イザベラが持ってきたのはシスター・クローネを第4プラントの飼育監(ママ)に任命するというものだった。

ママはかねてから自分はシスターを新しいママに推薦していて門の外にグランマ(大母様)が迎えに来ているということだった。

しかし、シスターはこの急な異動に不自然さを感じ、イザベラが自分を抹殺すると直感する。

手紙が本物である以上、シスターは逆らえない。
つまりイザベラに先手を打たれていたのである。

やむなく門外に出たシスターはグランマに直訴する。
証拠のメモを見せ、上物3人だけでなく続く二人も脱走を企てていると。
グランマは諭すようにシスターに言うのであった。

「イザベラの邪魔をするな」と。

制御ができているのであれば、儀祭に上物を提供できる。
それが大事なのだと。

シスター・クローネは最初から勝ち目などなかったことを知るのであった。
彼女は子供たちにペンを残していった。

そしてノーマンたちは下見を決行しようとするのである。

第24話 下見①

レイがママを足止めしてるとき、ママが不意にシスター・クローネを排除したと言い放った。

そして、レイももう不要だと告げた。
その目はとても冷酷だった。
その上で、レイに、これからすることを許してほしいといった。
それは言葉だけで決して悪いとは思っていない冷たい眼と口調だった。
ママはレイを閉じ込め、下見をしようとするエマとノーマンを追った。

監禁部屋から脱出したレイはドン、ギルダと共にママを追う。
この先はママの直接支配になる。そうなると下見のチャンスはもう皆無である。

そして…エマとノーマンのまえにママは現れた。

第25話 下見②

エマとノーマンの前に現れたママは10年暮らして初めて本音で話すように促した。
それは母娘ではなく、飼育監と食用児としてだった。
ママは抗うことをやめろ、これまで何不自由なく愛情いっぱいに育てられて死んでいくことのどこが不幸というのか?
という破滅的な論理だった。
この言葉にエマとノーマンは即出荷を感じた。

ノーマンはさらにこの説得という行為にママの思惑のすべてを悟った。
そして下見のチャンスは今しかないと思った。
しかしどうやって…。
ママには子供たちの行動すべてを把握されている。
しかも制御できないとわかれば即出荷。
今逃げるしか術はなくなってしまう。
まさに絶体絶命。

その時、ノーマンは気づく。
あくまでもママは制御に、満期出荷にこだわっていると。
とすれば下見が成功したとしても制御できていれば何を知っていても問題はないのだと。
ママに体当たりして時間を稼ごうとするエマ。
森の奥に向かって走り出すノーマン。

その時、ママがエマの足をへし折った。顔色一つ変えず。
エマの悲鳴が森に響く。

そして、ママが発した言葉は…

ママはノーマンの出荷が決まったことを伝えた。

第26話 生きたい

ノーマンが出荷…その場にいた全員が凍り付いた。
ママはさらに(エマの足は)完全に折れてる。
私が折った。とレイ、ドン、ギルダに冷淡に発した。
そして(完治が)レイの誕生日(出荷)に間に合えばいいわね。と笑顔で言い放ったのだ。

ロープも奪われてしまった。
レイ、ドン、ギルダはノーマンの出荷について考えた。
スコアが高いほど満期出荷のはずがなぜ出荷されるのか?
シスターを排除したのも、レイを切ったのも、エマの足を折ったのもすべてノーマンの出荷のため。

エマを看病するるノーマン。
ノーマンを失いたくないと願うエマ。
エマの顔は悲壮感に支配されている。
エマにそんな思いをさせた自分をノーマンは情けないと思う。
「生きたい」と願うのであった。

レイもエマも思いは同じである。
ノーマンを逃がす。
しかしノーマンには逃げる気がない。
それは成否にかかわらず逃げたという事実があれば監視は強化されノーマン以降の脱走はほぼ不可能になるからだ。

ノーマンは出荷を覚悟すると同時にママの思い通りにさせないために最後の抵抗を決意する。
そこへエマとレイがやってくる。

レイはノーマンに明日、一人で逃げろと言うのであった。

第27話 死なせない

できないというノーマンに対しレイはある作戦を提案する。
それは、逃げたふりをして農園内に潜み、エマの足が治ってから全員で脱走しようというものであった。

警備が強化される不安については能への影響を考えあからさまな変更はなく、飼育監が増える程度だろうと言い、その程度であれば絶対に脱走を成功さると言い切るレイであった。

激しい議論とレイの必死の説得に対してもノーマンは出荷を選ぶという。
逃げたとしても自分の代わりにエマやレイが身代わりに出荷されることには耐えられないというのだ。
今度はエマが提案した。
ノーマンもレイも大怪我すればいいんだと。
二人の想いにノーマンは手で顔を覆い一緒に生きようとするのだった。

警備の薄いうちに下見を決行しよとノーマンは言いつつ、レイにいつこの農園の秘密に気が付いたのかを問いた。
レイは「最初から」と答えた。

第28話 潜伏①

ノーマンの質問にレイは自分の特異体質を告白する。
それは幼児期の記憶があるというものだった。
本部での異様な記憶を知識で補うことで点と点がつながり孤児院の秘密、鬼の存在、ママの嘘が分かったというのだ。
自分の確信をママに話し、その反応で確信は真実に変わった。

さらにレイは重要な情報を持っていた。
それはシスターの言葉の端々から、この農園は本部と隣接する5つの飼育場であるというものだ。
つまり門には鬼や大人がうじゃうじゃいてそこから脱走はあり得ないと。

レイはノーマンに発信器の破壊機を渡し、森へ逃げろと言った。

その晩、子供たち全員の前でママがノーマンに里親が決まったと告げられた。
驚き、別れを悲しみ、そして何も知らずに祝福する。

部屋の整理をするノーマン。机の引き出しに自分のものではないペンを見つける。
そのペンこそシスター・クローネが処分される間際に残したペンであった。

このペンは何を意味するのか…。
ペンにはW・Mのイニシャルがあった。

そして、その日の朝を迎えた。ノーマンのいない朝を。

第29話 潜伏②

ノーマンは姿を消し、新しいロープを持って塀に向かった。
塀を上り、逃走ルートを下見するノーマン。
しかし、夕方、ノーマンは戻ってきた。
なぜ…。

逃げるつもりはないと言い、下見の報告をする。
・塀の向こう側、そこは崖だった。
・とても飛び降りれる高さではない。
・塀沿いに走り抜け建物全体の構造を伝えた。
・ほぼレイの言った通りで、建物は6区画に分けられていたと。
・そのうちのひとつ、ノーマンたちの住むグレース・フィールドの真向かいが本部と呼ばれている区画ではないかと推理した。
・なぜならその先に外へ通じる橋があったからだ。
・そして逃げるにはそこしかないと話した。

年少者がドアをノックした。ママがノーマンを呼んでいると伝えに来た。

廊下を歩きながらノーマンはレイに破壊機は使っていない。
他のみんなで使ってほしいと言った。

レイはノーマンが元々逃げる気はなく最初から戻るつもりだったことを理解した。
その理由をノーマンは警備が強化されることだと言った。

ノーマンはエマとレイにこれまでの感謝の言葉を述べママのところへ向かった。

第30話 抵抗

みんなに別れを告げるノーマン。
孤児院のみんなに別れを告げている頃、エマとレイは自分達の無力さを憂う。

エマは居ても立ってもいられずにノーマンに抱きつく。
そして、自分がママの気を惹くからそのすきに逃げろと耳打ちする。
その言葉にエマの行動をノーマンは力づくで制止する。
エマと口論になるノーマン。

そんな二人にママが割って入り、時間だとノーマンに言った。
ママは騒ぎを起こしたエマに、「今度、騒いだら殺すわよ」と耳打ちする。
門まで向かう道でノーマンはママに幸せか?と訊いた。
幸せ ママはそう言った。ノーマンのような子に会えたからと。

翌朝、孤児院はノーマンが存在しない朝を迎えた。

第31話 空虚

いつもと同じ朝が来る。
でも今日からはノーマンのいない朝。
エマとレイの落ち込み様は誰の目にも明らかだった。
しかし、多くの子供たちはその真実を知らない。
レイ、エマ、ドン、ギルダ4人が集まる中で、レイは疲弊した様子で、ここで死のうと言った。
破壊機ももう要らないから勝手に使えといい、自分は降りるから勝手に逃げろと言った。
ばらばらになってしまった4人。
それほどノーマンを失ったことは精神的にも戦略的もダメージは大きかったのだ。
逆に言えば、イザベラがどれほど強大な脅威なのかを示すことでもあった。
悲観に暮れ、気づくとママがそこにいた。
ママは諦めろという。そうすれば楽になると。
そしてエマが望めば飼育監(ママ)候補に推薦すると言い出した。
非力な自分を認め、絶望を受け入れて諦めろ、楽になれ…とエマを懐柔するのであった。
いやだ…絞り出すようにエマは言う。
その言葉を聞いてママは死ねばいい と言い放ち、その場を去った。
そして何もできず、時間だけが過ぎていった。

何もできないまま、いや何もしないまま、2か月が経過したのである。

それはレイの出荷を意味していた。
ある晩、それはレイの誕生日の前日であった。
エマは、ホールでレイと偶然出会う。
ハウスにお別れをしていたというレイ。
レイはエマに訊いた。

「本当は諦めてなんかないんだろう?」

第32話 決行①

ノーマンを失ったときエマは熟慮した。
嘆き、悲しみたいのを堪え、ママを欺くため何もしない。
表情、しぐさ、あらゆる情報を隠してママに何も気取らせないこと…。
決してあきらめない。それはレイも同じだった。

二人は別々に脱走計画を練り、ママの直接支配のもと、水面下で準備を進めてきたのだった。
レイとエマはお互いに会話することすらママに疑われると懸念していたのであった。
それでもママの直接監視は全く衰えなかった。

エマはそれを逆手に取り注意を自分に向けさせドンとギルダに準備をさせたのだった。そして準備は完了した。

エマはレイに明日の昼一緒に逃げようと言った。

レイは脱走には賛成だが昼に逃げるのには反対した。

理由はママが年少者を放さないことと、騒ぎが起これば唯一の逃げ道である橋を占拠されてしまうことを予想したのだった。

レイの提案は夜に火を放ちママを消化に専念させる。地下室のカギ穴を埋めておけば本部への連絡もできない。
鬼たちは火事だと思い橋の警備も強化されない。
途中火炎瓶を隣の農園に投げ込み終わ抑ば火事を起こすことでかく乱するというものであった。

レイは明日と言わず今から決行しようと言うのだった。
エマはひとつの疑念を提示した。
それはママが消火を放棄し制御に注力したらどうするのか?
レイは簡単なことだと言って自らオイルを被った。
出荷が決まっているから消火しないわけにはいかない。

レイは出荷直前のこの日を待っていたのだ。
やめさせようとするエマを制止してレイはエマに何かを手渡した。
それは子供たちみんなの…家族の写真だった。
エマに「ありがとう」と言い残しレイは自らに火を放った。

第33話 決行②

同じころママは明日のレイの出荷のことを考えていた。
12年を噛みしめ、満期出荷に感慨を覚え、儀祭への出荷…失敗できないと思うのであった。

エマ、レイ、ドン、ギルダ全員何もしていない。
そう安心したとき、異変に気付いた。
ママは一目散に駆け付けた。
火災を目撃するママ。
レイがそこにいると直感する。
エマが泣き喚きながら「レイが‥レイが‥」と叫ぶ。
すかさずママは冷静に現状分析を始める。

この火事は本物であり、受信機で火の中に反応があることも確認した。
ママの思考は明日の儀式とほかの子供たち(餌)のために火災の鎮火を選択した。
火災は広がる一方で危険を感じたママは(最悪に備え)エマにも避難を指示する。
しかし、エマから返事はない。受信機の反応は火災の中を示している。
エマを探すママが見たのは、発信器が埋め込まれた、切り離された耳だった。

エマはすでに森へ向かっていた。
エマが向かった先にはすでに子供たちが集まっていた。
そこにはあっけに取られているレイもいた。
焼身自殺しようとしたときエマがとっさに火を消し、ノーマンからの伝言を伝えた。
ノーマンはレイの考えを読み切っていて、出ていく前にレイを止めるように指示していたのだ。

レイは死なせない、みんなで脱走するとエマは力強く言ったのである。

第34話 結構③

みんなはレイに、変装しにおいも消すようにと言っていたノーマンの指示通りに準備していた。
2か月前、オイルを見つけたノーマンはレイの考えを読み切っていた。

そして今回の計画を書き綴っていたのだ。
全員での脱走が始まった。
レイにはわからなった。
そしてみんなが真実を知っているのかドンに訊いた。
子供たちは全員、真実を知っていた。
エマがみんなに話すことを決めたのだ。
ママは4人しかマークしていない。

子供たちは塀にたどり着いた。

同じとき、ママもすべてを悟った。
そして安堵するのであった。
生きてさえいればどうにでもできるからである。
その時ママの服を引く者がいた。
フィル…?

第35話 決行④

フィルがそこにいたことにママは驚く。

 

4歳以下がいない?」レイ驚く。
エマは4歳以下を連れて行かないことを打ち明けた。
ギルダも全員脱走には不本意ながらも不安を覚えていた。
ましてや農園はほかにもある…と呟いた。

エマはフィルを呼んだ。
そして打ち明けた。
フィルは感づいてはいたが明らかになった真実に涙を流した。
エマはいま、自分たちが4歳以下の子供たちを残すかどうするか悩んでいると言い、出荷は6歳以上であることから最低あと2年は猶予があることも告げた。
フィルはエマの考えを読み「待てる」と言った。
そして2年以内にフィルたちとほかのプラントの子供たちを奪還すると誓うのである。

ママは残されたのが5歳以上であることから脱走者は15人であると把握した。
いま、5歳以上は塀の上に上がったころだろうと予測し、あの崖は降りれない。諦めると目星を立てたのである。
それはかつてその崖に絶望した自分がいた。
そして逃げるとすれば、橋である。
橋までは距離があることを考え先回りのため本部に脱走を通報したのである。

鳴り響くサイレン。
鬼から指令が出た「特上以外は殺しても構わない」と。

第36話 決行⑤

「特上以外は殺しても構わない。但し、頭部は傷つけるな」
鬼からの指令が飛び交う。
レイは橋までは間に合わないと考える。
しかし、エマは橋にはいかず、塀から対岸へ崖越えをするというプランだった。
まず、ドンが石を繋いだロープを対岸の木に引っ掛ける。そしてロープウェイの要領で渡り切る。
次は年少者が筋力を補うためペットボトルロケットを発射して対岸へロープを渡す。
それをドンが気に結ぶ。
こうして3本のロープを使って効率よく対岸へ渡っていく。

子供たちは2か月間、ノーマンが残した指示に従い、エマが注意を惹きつけている間に訓練していたのである。
全員が渡り切り、ロープをほどいたころママが現れた。しかしすでに遅かったのである。

第37話 脱出(脱獄終章)

ママは回想する。
子供のころ仲良しのレスリーが作った歌を。
しかし、そのレスリーも出荷された。
子供のころ、柵を超え崖を見て絶望したことを

ママは大人になり、子を宿し、飼育監になった。
ママは自分にできることをしようと思った。
誰よりも深い愛情で、1年でも1日でも長く与えようと。
ある日、レイがレスリーの作った歌を歌っていた。
ママの体内で聞いたのであろう。
レイはママの実の子である事が分かる。

ママは脱獄した子供たちに生き延びてほしいと願った。
フィルにはみんなが逃げ切ったことを伝えた。
逃げた子供たちのためにロープも回収しておいた。

15人の子供たちは自由になった最初の朝を迎えた。
2046年1月15日 グレイス=フィールド農園より15名脱走

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